■パートナーシップ宣誓制度
日本の自治体で広がりを見せているのが
パートナーシップ宣誓制度です。
各自治体が同性同士のカップルを
婚姻に相当する関係と認め証明書を発行します。
2015年に東京都渋谷区と世田谷区で施行され、
現在では導入している自治体も多くあります。
大阪市や京都市などでも施行されました。
同性婚との違いは、法的には保証されていない点です。
あくまで自治体が証明書を発行するもので
法律とは一切関係がありません。
自治体の中で一定の効力を認めるものです。
■パートナーシップ宣誓制度のメリットは?
具体的にはどんなメリットがあるのでしょうか?
考えられるのは、以下の点です。
・生命保険の受取
・家族として公営住宅入居
・賃貸契約における理解
・病院での面会や同意の理解
・携帯電話の家族割、クレジットカードの家族カード発行
など、法律で規定されていなくても
一般的に「家族」にのみ認められていた権利を
銀行や携帯電話会社などで認めてもらえる可能性があります。
ただ、これは確定ではありません。
あくまで、担当者に「家族」として
主張できる材料であるということです。
だからこそ、法律で認められた絶対的な立場でない
という点を重視して、同性婚の制度も求められています。
■事実婚
一方で、同性同士のカップルを事実婚と認める流れもあります。
事実婚とは、婚姻届を出さず事実上婚姻している関係です。
1.婚姻の意思(社会的な意味で夫婦になろうとする意思)の存在
2.夫婦として共同生活を送っている
この二つの要件が一般的で、
たとえ結婚していなくても実際は結婚しているなら
事実婚として認められることがあります。
事実婚として認められたら、例えば不倫などの時に
結婚していなくても損害賠償請求ができますし
パートナーが事故で亡くなった場合に
これも損害賠償請求が出来ます。
日本では同性同士の事実婚は認められていません
ですが、2021年3月17日の最高裁で
「同性カップルも、異性の事実婚と同じように保護する」
という司法判断が確定されました。
■同性同士の結婚式
多様性が認められつつある現在
たとえ法的には同性婚は認められていなくとも
同性同士の結婚式はあげられるのをご存知ですか?
東京ディズニーリゾートで
同性同士の結婚式があげられたこともあるんですよ。
ミラコスタで挙げられた式は
二人の女性がプリンセスの衣装をまとい
ディズニーシーのゴンドラでお祝いが行われました。
ディズニーでの結婚式プランである
フェアリーテイルウェディングは
こんな風に同性同士の結婚式も受け付けており
多様なカップルが結婚式で利用できます。
結婚式会場はたくさんあります!