結婚式で友人代表スピーチを頼まれたら、うれしい反面、「どう準備したらいい?」「緊張しそう…」と不安になる方も多いはず。本記事では、友人としての想いをしっかり伝えつつ、感動や笑いを届けられるスピーチのコツや文例、NG例までを丁寧に解説します。
結婚式スピーチ友人代表の基本マナーと心構え
友人代表スピーチは、ただの「お祝いの言葉」ではなく、新郎新婦の人柄や関係性をゲストに伝える大切な役割があります。失礼にならず、かつ印象に残るスピーチにするためには、基本のマナーと気持ちの込め方を押さえておくことが大切です。ここでは、基本マナーと心構えをご紹介します。
新郎新婦の紹介は簡潔に
冒頭では、自分が新郎新婦とどんな関係なのかを簡単に伝えましょう。「高校時代からの友人」「サークルで一緒だった仲間」など、シンプルな言葉で構いません。
紹介の時点で長々と語るよりも、エピソードに時間をかけるほうが聞き手に良い印象を与えられます。
エピソード選びはポジティブ&感動重視
友人代表スピーチと聞くと意気込んでしまう方も多いですが、笑いを狙いすぎたり、過去の暴露話に走ったりするのは避けましょう。
感動系のスピーチでは、相手のやさしさや努力、支え合う姿勢が伝わるエピソードが好印象。新郎新婦がどれほど素敵な人か、聴く人に伝えるつもりで選んでください。
長さは3〜5分がベスト、ダラダラ話さない
友人スピーチは、短すぎても長すぎてもNG。理想的な時間は、一般的に3〜5分程度とされています。
原稿を用意した場合は、音読して時間を測りながら調整しましょう。飽きさせず、しっかり心に残るスピーチを目指してみてください。
シーン別!友人スピーチの例文集
ここでは、雰囲気や演出に合わせたスピーチの例文をシーン別にご紹介します。感動を誘うものから笑いを交えたスピーチまで、会場の雰囲気や新郎新婦のキャラクターに合わせて使い分けてみてください。
感動系スピーチ例文(大学時代の友人:新婦へ)
「○○ちゃんと初めて出会ったのは、大学のゼミでした。真面目でちょっと不器用だけど、誰よりも優しくて、気がつくと周りに人が集まっている。そんな○○ちゃんの姿を、私は今でもはっきりと覚えています。
あるとき、ゼミ発表の前日に泣きそうになっていた私に、○○ちゃんが「大丈夫だよ」と声をかけてくれました。その言葉にどれだけ救われたか、今でも宝物のように大切にしています。
そして今日、隣に立つ△△さんを見て、私は心から安心しました。 ○○ちゃんが、優しくて頼もしいパートナーと一緒に歩き出すことが、本当にうれしくてたまりません。
これからも、どんな時もお互いを信じ合って、たくさんの笑顔を重ねていってください。本日は本当におめでとうございます。」
笑いを交えたスピーチ例文(高校の同級生:新郎へ)
「新郎の○○とは、高校1年の時に同じクラスになったのが出会いのきっかけでした。当時の○○といえば、とにかく遅刻魔。毎朝、先生に「またか」と言われていたのを思い出します(笑)。
でも、そんな○○がある日、誰よりも早く登校していた日がありました。それが、今隣にいる△△ちゃんと初めてデートに行く日だったんです。
「今日は絶対に遅れられない!」と、目覚ましを5個もセットしてました(笑)。
その時私は思いました。あの○○が人のためにここまで頑張るなんて、本当に大切な人なんだなって。それ以来、○○は変わりました。どんどん優しくなって、頼もしくなって。
そして今日、こんなに素敵な笑顔で結婚式を迎えているのを見て、心から感動しています。△△ちゃん、○○のちょっと抜けてるところも、どうか温かく見守ってあげてください。おふたりの幸せを心から願っています。本当におめでとう!」
泣けるスピーチ例文(職場同期:新婦へ)
「○○さんと初めて同じプロジェクトを組んだのは、入社して1年目の冬でした。右も左もわからない私に、いつも笑顔で「大丈夫、なんとかなるよ!」と声をかけてくれて…。その言葉が、どれほど私を支えてくれたか、今でも忘れられません。
仕事が終わったあと、終電まで一緒に資料をまとめた日。失敗して落ち込んでいたとき、こっそりチョコレートをデスクに置いてくれたこと。一緒に過ごしてきた日々は、私にとってかけがえのない宝物です。
そんな○○さんが、ある日ぽつりと『△△さんって、すごく信頼できる人なの』と話してくれたことがありました。その時の○○さんの表情が本当にうれしそうで…。
今日この日を迎えられたことを、私はまるで自分のことのようにうれしく思っています。これからも、支え合いながら素敵なご夫婦として歩んでいってくださいね。本日はご結婚、本当におめでとうございます。」
スピーチを成功させるためのポイントとは?