北海道にあるウイスキー蒸留所一覧
北海道は、冷涼な気候と豊かな自然に恵まれ、ウイスキー造りに最適な環境を有しています。
近年では、伝統ある蒸留所から新進気鋭のクラフト蒸留所まで、多様なウイスキーが生まれています。
以下に、北海道内の主要なウイスキー蒸留所をご紹介します。
1.余市蒸留所(ニッカウヰスキー)
日本のウイスキーの父・竹鶴政孝が設立した、ニッカウヰスキーの原点となった蒸留所。
竹鶴はNHK朝の連続テレビ小説『マッサン』の主人公・亀山政春のモデルにもなり、これをきっかけに余市蒸留所を知った方も多いのではないでしょうか?
竹鶴は自身が学んだウイスキーづくりを妥協なく再現するためには、ウイスキーの本場、スコットランドのような環境が必要だと考えました。
スコットランドのような気候と澄んだ空気、豊かな水源などがそろった場所はないかと全国各地を巡り、探し求めた末にたどり着いたのが北海道余市町でした。
スコッチと同じ「石炭直火加熱式ポットスチル」を使用しており、力強い味わいが特徴です。
現在もこの方式を使い続けている蒸留所は世界的に珍しいとされています。
見学施設やミュージアムも充実しています◎
電話:0135-23-3131
アクセス 電車の場合:JR函館本線 札幌駅~小樽駅(35分)、小樽駅~余市駅(30分)余市駅下車徒歩5分 車の場合:札幌市内から1時間30分、小樽市内から30分
見学可否:可
創業:1934年(蒸留開始は1936年)
2.厚岸蒸留所
厚岸町の湿地帯と冷涼な気候を活かし、スモーキーで個性的なウイスキーを製造。
限定商品「牡蠣の子守唄」など、地元色豊かなラインナップが魅力です。
電話:0120-661-650
アクセス:JR「厚岸駅」から車・タクシーで約15分
見学可否:可
創業:2016年
ニセコ蒸留所
八海醸造の関連企業が運営。
ニセコアンヌプリの伏流水を使用し、フォーサイス社製のポットスチルで蒸留しています。
ジン「ohoro GIN」も製造しており、見学ツアーや試飲も可能です。
電話:0136-55-7477
アクセス:JR「ニセコ駅」から車・タクシーで約20分
見学可否:可
創業:2019年(蒸留開始は2021年)
利尻蒸留所(カムイウイスキー)
日本最北端のウイスキー蒸留所。
アイラ島に似た自然環境を活かし、北海道産と英国産の大麦を使用。
現在は熟成中で、2025年以降のリリースを予定しています。
電話:0120-661-650
アクセス:新千歳空港から飛行機で約50分(利尻空港まで)稚内からフェリーで約1時間50分
見学可否:不可
創業:2022年
馬追蒸留所(MAOI株式会社)
元々ワイナリーとしてスタートし、現在はウイスキーやブランデーも製造。
北海道産のトウモロコシを使用した「北海道コーンウイスキー」を開発中で、2025年のリリースを目指しています。
電話:0123-88-3704
アクセス:「古山駅」から車で約10分
見学可否:可能
創業:2022年
紅櫻蒸留所
クラフトジン「9148」で知られる蒸留所。
現在はジンの製造が中心ですが、将来的にウイスキー製造も検討されています。
見学や試飲も可能です。
電話:011-581-4858
アクセス:「自衛隊前駅」から徒歩約28分
見学可否:可
創業:2018年
札幌酒精工業
焼酎やウイスキーを製造する老舗メーカー。
北海道の大地で育った素材にこだわり北海道南部:厚沢部町の自社工場にて、原料の加工から一貫して製造した本格焼酎「喜多里」の生産をはじめ、道産原料のワイン・ウイスキー・リキュール・ジンなどの製造に取り組んでいます。
選りすぐりのモルト原酒と、イギリス製造および自社製造グレーンを程よくブレンドしたブレンデッドウイスキー「サッポロウイスキー」やサッポロウイスキーをグレードアップした札幌酒精工業のウイスキーの中で最高位である「サッポロウイスキー蝦夷」などを展開しています。
現在は工場見学は実施されていません。
電話:011-661-1211
アクセス:ー
見学可否:不可
創業:1933年
北海道ウイスキーの魅力
北海道のウイスキーは、冷涼な気候と豊かな自然環境により、熟成がゆっくりと進み繊細でバランスの取れた味わいが特徴です。
また、各蒸留所が地元の水や原料を活かし、個性的なウイスキーを生み出しています。
観光と合わせて蒸留所を訪れ、試飲や見学を楽しむのもおすすめです◎
北海道のウイスキーは、今後も国内外で注目を集めることでしょう。
ぜひ、現地を訪れてその魅力を体感してみてください。