岩手の郷土料理④:まめぶ汁
まめぶ汁は、くるみ入りの小さな団子「まめぶ」と、根菜や野菜を煮込んだ汁物です。
まめぶに黒砂糖を入れ込むこともあり、野菜の旨味としょうゆベースの汁に、甘めの団子が溶け合う独特の味わいは、一度食べると忘れられないと評判。
地域や家庭によってレシピが少しずつ異なり、団子の大きさや甘さの加減に個性が出るのも魅力です。
まめぶ汁は、岩手の伝統を感じさせる温かい料理であり、結婚式に取り入れることで地域とのつながりを深める良い機会になるでしょう。
岩手の郷土料理⑤:果報だんご
※岩手県公式動画チャンネルより
果報だんごは、米粉で作られた団子の中に、萩の木片が入っている食べ物です。
昔、食べた団子に藁が入っていた弘法大師が、団子を作った農家に対して思いやりの心を説いたところ、以後豊作に恵まれたことに由来します。
「果報=幸せ」を呼び込む縁起物として、木片入りの団子に当たると幸運を授かり、供えた木片は翌朝お金に変わるといわれ、子どもたちが楽しみにした行事食です。
筆者も子どもの頃に、学校給食で食べたことがあります。
果報の数が決まっており、当たると粗品がもらえるため、年に1度楽しみにしていたメニューでした。
果報だんごは、岩手の「幸せを分かち合う文化」を象徴する一品であり、結婚という大切な場面にぴったりな郷土料理です。
岩手の郷土料理⑥:へっちょこだんご
※岩手県公式動画チャンネルより
へっちょこだんごは、もち米や雑穀を使って作られる素朴な岩手の郷土料理です。
甘い小豆の汁や、根菜ときのこが入った汁にいれて食べます。
名前にある「へっちょこ」は「苦労」を指す方言で、農作業の苦労を労う料理として、秋の収穫後に食べられています。
主に、県北の二戸市周辺で食べられている、シンプルながら心温まる料理です。
個性的な岩手の郷土料理をご紹介!