結婚の挨拶の手土産につける「のし」の水引
結婚挨拶の手土産にのし紙をつけるということは、
水引を選ばなければいけないということです。
場面に応じたふさわしい水引の基本を理解しておきましょう。
水引に関しても、近年はデザインやカラーの
バリエーションは実に多彩になっており、選択肢が豊富です。
結婚の挨拶の手土産にかけるのしの水引の図柄の種類は
「蝶結び」と「結びきり」の2種類があります。
どちらを使っても間違いではありませんが、
結婚の挨拶時の状況や、地域によって考え方があり
のしの水引の図柄には由来と意味がありますので、
その意図を間違えないようにしましょう。
心配な場合は両親やその土地の老舗百貨店の贈答売り場で
買ってつけてもらうなど、確かな知識を持つ人に確認するようにしましょう。
水引の結び方には縁起の由来・意味があるため、
万が一のしをつけた意味を両親に聞かれた場合、
どちらの意図でつけたのかスムーズに答えられるとベストです◎
紅白蝶結び
紅白蝶結びは、「これから親しくなり、何度でも伺えるように」
という思いが込められますが、何度あってもよいお祝いに使用し、
結婚挨拶は、最初の挨拶のため紅白蝶結びを主張する人がいます。
また、結婚がまだ相手の両親に許されているわけではないので、
結婚のお祝いで使う「結びきり」の水引を使うのは気が早い、
という考え方から、結婚の挨拶でパートナーの実家に初めて伺う場合は、
紅白蝶結びを使用する、という考え方があります。
紅白蝶結びの、のしは名前の通り、水引が蝶結びでつけられた図案のものを言い、
蝶結びは何回でも結び直せるため、何度も祝いたいという意味で用いられます。
今日の挨拶をきっかけに、これから親しく何度も家に伺いたい、
という意思を丁寧につたえる場合は、こちらののしを使用しましょう。
しかし、蝶結びは婚礼に関する場面には不向きです。
紅白結びきり
蝶結びとは違い、結び切りは蝶結びと違って「固く結ばれ、簡単にはほどけない」
という意味と願いを込めた水引です。
今後繰り返さないようにという意味があり、結納や結婚祝い、
内祝いに選んで正解な水引です。
結婚が決まっていないうちは違和感がありますが、
すでに決まっている場合には「一生に一度のお祝いを込めた挨拶」
としてつけるケースもあります。
ちなみに、紅白結びきりの水引を使う際は必ず10本のものを選んでください。
10本の水引は、5本をさらに2重にしていることから
『両人、両家が手を結び合う』という意味があり、
婚礼に適しているとされています◎
簡単にほどくことができない固い結び方なので、
「一生に一度きりであってほしい」という意味合いのお祝いごとや場面で使います。
一度きりのお祝いとは、例えば結婚式のお祝いごとには
紅白結びきりが使われますが、結婚祝いだけでなく、
退院祝いを贈るときにも紅白結びきりの、のしをつけます。
結婚の挨拶より前からパートナーの実家に伺っており、
先方の両親が二人の結婚をほぼ認めているような場合や、
事前に挨拶に行くと知らせた際に、感触的にほぼ承諾済みのような状況であれば、
手土産には紅白結びきりを使うったほうがいい場面もあるでしょう。
紅白あわじ結び
紅白あわじ結びは結婚挨拶の手土産にもっともふさわしい水引です。
結び目が複雑でほどけず、輪が互いに結ばれていることから
「これから縁を結ぶ」という意味を込めて用いることができます。
相手のご両親と初対面、初めてご実家を訪問するなどのケースなどに良いでしょう。
そこから転じて、一度きりのお祝い事や結婚挨拶や
両家顔合わせの手土産に適切とされています。
その他の結婚関連では、結婚する知人へのギフトにも
この紅白あわじ結びの水引がおすすめです。
慶事に使える水引はいくつかありますが、
どうしても結婚挨拶の手土産にのしをつけたい場合には
紅白あわじ結びを選ぶと良さそうです。
結婚の挨拶の手土産の「外のし」「内のし」の付け方