マタニティで新婚旅行に行く際の注意点
続いて、妊娠中に新婚旅行に行く際の
注意すべき点を見ていきたいと思います。
事前に医師のチェックを受ける
妊娠中に新婚旅行に行く場合は、妊娠の経過が順調で、
母子ともに健康なことが第一条件です。
いくら体調が良いからと言って自己判断はせず、
まずは普段通っている産婦人科の医師に、
新婚旅行を検討していることを相談しましょう。
新婚旅行を予定していること、大まかな日程、
利用する交通機関などを明確に伝えると、医師もアドバイスをしやすくなります。
検診の結果、問題ないとなれば安心材料も増え、
より旅行を楽しめるでしょう◎
健診で順調でも、妊娠中は何が起きてもおかしくないものですので、
医師のアドバイスを慎重に検討して、体調を第一に
ハネムーンに行くかどうかを決めるようにしましょう。
相談した時点では問題なくても旅行中に何も起きないことは
医師であっても保証できません。
医師はあくまでも検診の結果からアドバイスをするにとどまり、
その後の責任はおふたりにあると認識しましょう。
移動時間が短い場所を選ぶ
普段ならなんともない移動も、妊娠中は体への負担が大きいものです。
短い移動時間で行ける旅行先を選んだり、
途中で休憩をはさんだりして、疲れにくい旅にしましょう。
エコノミークラス症候群に気をつける
旅行中はどうしても乗り物に乗る機会が増えますよね。
飛行機などで長時間同じ姿勢で座っていると、
下半身が圧迫されて血流が悪くなり、血の塊「血栓(けっせん)」ができやすくなります。
できた血栓が肺の静脈を詰まらせてしまう疾患が、
「エコノミークラス症候群」です。
妊婦は、エコノミークラス症候群を引き起こしやすいため注意が必要です。
飛行機や新幹線、車での移動中は、エコノミークラス症候群を防ぐためには、
次の事を心がけましょう◎
<エコノミークラス症候群を防ぐには>
・水分をこまめに取る
・座ったままにならず、1、2時間に一度は立って歩く
・座ったままできる足のストレッチをする
・体を締めつけない、ゆったりとした服装をする
旅行先の産婦人科の場所を調べておく
旅先でもしも体調が悪くなった場合に、すぐに診てもらえるように、
旅行先の医療機関(特に産婦人科)を事前に調べておき、
すぐに連絡、受診できるようにしておきましょう。
その際、母子手帳や健康保険証などを忘れないようにしてください。
もし旅先で病院にかかることがあった場合に、母子手帳があると、
妊娠の経過が分かるので、診察に役立ちますよ。
もちろん「健康保険証」も忘れず持参し、
もし何か処方されている薬があるのであれば、
「お薬手帳」も持っていきましょう。
助産院や個人がやっている産院だけでなく、
できたらNICU(新生児集中治療室)がある
大きな病院の場所も調べておくと安心ですよ。
海外の場合は前もって空港や宿泊先から近い
日本語通訳ができそうな病院を探しておくようにしましょう。
余裕があれば、これまでの妊娠経過を英語で詳しく書いておくと役立つと思います。
時間に余裕をもって動く
旅行を計画する時、行きたい場所や見たいものが
たくさん出てくる人もいるのではないでしょうか。
そうした希望をすべて詰め込むと、
無理なスケジュールになってしまうことがあります。
無理なスケジュールで動こうとすると、急いだり走ったりと
体に負担をかけてしまう可能性が出てきます。
妊娠中期・後期には、おなかの張りやむくみといった症状も出やすくなります。
動悸や息切れを感じやすいなら心臓に負担のかからないようゆっくり動く、
転びやすい体勢や急な動きはできるだけ避けるなど、
妊娠中はゆったり余裕をもって行動することを心がけましょう。
万が一転倒してしまったら、母体だけではなくお腹の中の赤ちゃんにも
深刻なダメージを与えてしまうなど後悔する結果になりかねません。
旅行計画の際には、無理なく余裕をもって
動けるようなスケジュールを組み立てるようにしましょう◎
まとめ