女性の平均初婚年齢が上がった理由
女性の平均初婚年齢が27年前と比較して3歳以上も上がっており、女性の晩婚化が進んでいることには3つの理由が考えられます。
女性の社会進出
女性の社会進出が世界中で進められている中、日本でも1999年に男女共同参画社会基本法が制定されました。
男女共同参画社会基本法は、男女が平等に社会的活動に参加し、その機会を確保することを目指しています。
この法律は、男女が仕事やキャリア、家庭生活などの領域で平等な機会を持つことを促進することを目的としています。
男女共同参画社会基本法の施行により、女性の社会進出が促進され、キャリアを重視する女性が増えていきました。
そのことにより、経済的に自立する女性が増え、キャリアや自己実現を優先し、結婚や出産を遅らせる女性も増えています。
ライフスタイルの多様化
近年、結婚や出産以外の多様なライフスタイルが社会で受け入れられるようになってきています。
それに伴い、昔考えられていた「結婚することが当たり前」という感覚も薄れてきています。
昔は結婚したら「男性は外で働き、女性は家を守る」というライフスタイルが普通でした。
しかし、前述したとおり、女性の社会進出も進み、昔の男女の役割の考え方が大きく変わってきているんです。
結婚や出産以外の選択肢も増えていることから、女性が結婚を後回しにするケースが増えています。
趣味や自分の好きなことにお金を使い、必ずしも若いうちに結婚することが幸せではない、と考える人が多くなってきているんです!
趣味、仕事、夢、家庭など人によって幸せは異なり、さらにそれを社会全体が受け入れるようになったことで女性の晩婚化を促進しているとも言えます。
経済的な事情
最後は「経済的な事情」になります。
ここ数十年、平均収入はほとんど上がっていません。
共働き世帯も増えてはいますが、子育てや家事は女性が担う場合がまだまだ多いことも事実です。
女性が社会進出し、ライフスタイルも多様化してきたとはいえ、家庭の事情により女性が正規雇用として働き続けるのが難しい現状があるんです。
そうなると、女性は結婚したら男性に経済的にも支えてほしいと考えます。
さらに男性も自分の収入だけで家族をさせていけるのだろうか、と不安に思う人も多いです。
こうした日本の経済状況や雇用情勢の不安定さも、経済的な不安から結婚を後回しにする要因となっています。
平均年齢に地域差はあるの?