住宅ローンを選ぶ際の注意点

住宅ローンを選ぶ際は、借入後の生活を見据えて慎重に選ぶことが重要です。ローンの種類や金利の違いによって、返済総額や家計への影響が大きく変わるため、以下のポイントに注意して選びましょう。
1:金利タイプを慎重に選ぶ
住宅ローンの金利には主に「固定金利」「変動金利」「固定期間選択型」の3つがあります。それぞれメリット・デメリットがあるので、自分のライフプランや金利動向を考慮して選びましょう。
1:固定金利
借入時の金利が完済まで一定で、将来の金利上昇リスクがありません。返済額が安定するため、長期間の安心感が得られますが、変動金利と比べると初めの金利が高めになることが多いです。
2:変動金利
金利が半年ごとに見直され、低金利の時期には返済額を抑えられます。ただし、金利が上昇すると返済額も増えるため、リスクを伴います。
3:固定期間選択型
固定金利の期間を3年、5年、10年など自分で選べるタイプです。固定期間終了後に、固定か変動を選択する形となります。期間中は返済額が安定しますが、固定期間が終わるタイミングで金利が上昇すると返済負担が増える可能性があります。
2: 借入可能額ではなく「返済可能額」で考える
金融機関が提示する借入可能額は、収入を基準に計算されていますが、実際に無理なく返済できる金額とは限りません。
家族構成や将来のライフイベント(教育費や老後資金など)を考慮し、「月々いくらまでなら返済できるか」を基準に計画を立てることが大切です。ひとつの目安としては、収入の20%から25%を返済額にします。
3:総返済額を必ず確認する
住宅ローンを選ぶ際は、月々の返済額だけでなく、総返済額(元金+利息)を確認しましょう。同じ金額を借りても、金利の違いや返済期間の長さで総返済額は大きく異なります。
金利1.0%:約3595万円
金利2.0%:約4129万円
金利がわずか1%違うだけでも、総返済額に数百万円の差が生じます。また、利率が低いローンを選ぶだけでなく、短めの返済期間を設定すると総返済額を抑えることができます。
制度変更時はどうすればいいの?