不妊治療をしている人であれば、一度は耳にしたことがある「着床前診断」という検査名。なんとなくは聞いたことがあるけれど、その詳細についてはご存知でない方も多くいらっしゃることと思います。
そこで本日は、着床前診断と一緒くたにされがちな出生前診断と比較しながら、着床前診断・出生前診断それぞれについて詳しくご紹介します。またこれら検査を受けるか悩んでいるカップルにはファーストステップとして遺伝カウンセリングという方法も。最後まで読むことで、着床診断・出生前診断それぞれについて正しい知識を身に付けていただけるはずです◎
着床前診断とは?
着床前診断とは、体外で受精させた胚の染色体や遺伝子に対し検査を実施し、病気を持たない可能性が高い胚だけを選択し、子宮に移植して育てることを言います。
一緒くたにされがちな検査として出生前診断がありますが、着床前診断と出生前診断の大きな違いは検査を行うタイミングです。この着床前診断に関しては、妊娠前に行います。また誰でも簡単に受けられるというわけではありません◎
②夫婦の染色体の形状変化が原因で流産を繰り返す
上記のいずれかに該当する場合、着床前診断を受けることができます。次に着床前診断で「できること」についてもご紹介します。
着床前診断でできることとは?
着床前診断を行うことで、すでに分かっている特定の病気にかかっていない子どもを産むことができます。また着床前診断の結果などによって妊娠の継続を懸念することを未然に防ぐこともできます。
この着床前診断に関しては必ず妊娠前に行う診断なので、検査に十分な時間を掛けられるといった利点も。事前に検査を行うことで、次の妊娠での流産の割合を減らし、全体的な流産回数を減らしていくことにも繋がります。
流産は女性の心身に深い傷を作ることもあります。
繰り返して流産を引き起こしてしまうと、女性の心だけで無く身体にも取り返しの付かない傷を作ってしまうこともあります。
特に流産に伴い掻爬手術を受けた場合、子宮内部に傷が生じることも。傷を繰り返すことで、なかには妊娠しずらい身体になってしまう女性もいらっしゃるので、流産を繰り返すようであれば、一度医師に着床前診断について相談してみるのもおすすめです◎
続いて出生前診断についてもご紹介します。