前置胎盤が引き起こすリスクとは?
ここでは、前置胎盤が引き起こすリスクについてご紹介します。リスクを正しく理解しておくことで、万が一前置胎盤を発症した際も焦ることなく対処できるはずです◎
01:妊娠後期の出血に注意
前置胎盤の診断を受けたときに、まず気をつけたいのが出血です。前置胎盤を発症すると、妊娠後期に痛みなどの自覚症状を伴うことなく、突然出血することがあります。これは、妊娠後期に入ったことで子宮が大きくなり、胎盤が子宮の壁から剥がれてしまうことにより、引き起こします。
もし突然出血を起こした場合は、必ずかかりつけの産婦人科に連絡をし、医師の指示に従いましょう!出血量によっては入院安静の上、経過観察となることもあります。出血を起こした場合は、母子の健康を第一にしっかりと養生しましょう◎
02:流産・早産のリスクも!?
筋肉組織が薄く、収縮する力が弱い子宮峡部という部分にある前置胎盤。そのため子宮収縮がはじまると胎盤の一部が剥がれ、大量出血を起こし、母子ともに危険な状態になる可能性も0だとは言い切れません。
前置胎盤による母胎の死亡率は年々減少傾向にあり、近年では年間40~60件程度と極めて少ない件数となっています。とは言え、少なからず命を落とすリスクがある症状なので、前置胎盤と診断された方はそうでない方よりも注意しながらマタニティライフを送る必要があります。また前置胎盤は母胎だけでなく、胎児の早産・流産リスクもありますので充分に気をつけましょう。
前置胎盤に自覚症状はある?