癒着胎盤のリスク
前置胎盤を発症した方の内、5~10%の方が癒着胎盤を引き起こすと言われています。通常、胎盤は胎児を出産後に自然と子宮から剥がれ、外に出てきます。しかし、癒着胎盤を発症している方は、胎盤が子宮にしっかりとくっついてしまうので、自然には剥がれません!
癒着胎盤を発祥すると胎児を帝王切開で取り出したあと、多くの場合、ママの子宮と一緒に胎盤を取り出すことになります。(子宮全摘出)子宮を取らずに残しておき、胎盤が自然と吸収されるのを待つ方法もありますが、待っている最中に大量出血を起こしてしまうこともあり、どの方法が一番いいかは世界的に見ても決まりはありません。
二度と子どもを授かれなくなることも!
前置胎盤は、大量出血により母子ともに危険な状態になる可能性があるだけでなく、癒着胎盤を併発してしまうと、最悪の場合、二度と子どもを授かれなくなるリスクもあります。
また年々発症率が増加傾向にあることからも、他人事だとは思えません。特に若い頃は安易にたばこ(喫煙)に手を出してしまったり、望まない妊娠の末、中絶を選ぶ方も少なくはありません。将来心から「我が子を授かりたい」と思ったときに、ご自身が後悔しないように日々の生活を送っていただきたいと思います◎
まとめ
以上、本日は前置胎盤に関する基本的な情報をはじめ、そこから併発するリスクが高まる癒着胎盤についてもご紹介しました。前置胎盤や癒着胎盤には特定された原因はなく、どんだけ気をつけて生活していても、残念ながら発症してしまうこともあります。
しかし、発症リスクを高める原因については分かってきているので、「喫煙」など、ご自身の努力で改善できるところは改善していただければと思います。みなさまが心から「我が子を授かりたい」と思ったときに、後悔しない生活を送っていただければと思います。