日本初！*¹ハンドクリームとしては初めて「ISS 搭載可」評価

～　宇宙飛行士の手指を「乾燥」から守り、宇宙空間での QOL の向上に貢献します　～

Caetus Technology/カエタステクノロジー株式会社 (東京本社：東京都千代田区取締役社長陳静宜)は、展開するブランド「Å P.P.（エープロフェッショナルプロテクション）」において、国際宇宙ステーション（以下 ISS)への搭載を目指す生活用品アイデアとして開発を進めていた、宇宙飛行士の手指を「乾燥」から守り、宇宙空間での QOL の向上を目的とした日本初*¹の宇宙仕様ハンドクリーム「Hands Å P.P. UNIVERSE（ハンズエーピーピーユニバース）」が 2023 年７月 13 日に「ISS 搭載可」の評価をいただいたことをご報告いたします。

＊１　JAXA「第 2 回宇宙生活/地上生活に共通する生活アイデア募集」にて、ハンドクリームとして初めての選定

今回の評価は、宇宙航空研究開発機構（以下 JAXA）の「第 2 回宇宙生活／地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」にて選定を受けたもので、2024 年頃の油井亀美也宇宙飛行士の ISS 長期滞在において搭載される予定です。弊社は、日本初の宇宙仕様ハンドクリーム「Hands Å P.P. UNIVERSE（ハンズエーピーピーユニバース）」で、宇宙飛行士の方々が宇宙空間でより快適な作業・生活がしやすいようサポートいたします。

参考 URL：https://humans-in-space.jaxa.jp/biz-lab/news/detail/003334.html

開発の背景

ISS では水が大変貴重で、お風呂やシャワーはありません。洗髪や洗顔、歯磨きの際は節水を求められ、宇宙飛行士からは乾燥するとの声もあります*² 。乾燥の結果、肌の水分が急速に蒸散し失われ様々な肌トラブルを引き起こす原因となることは地上でも宇宙でも変わらないと考えられます。実際の宇宙飛行士の声によると、飛び出し防止のためバッグの中などの狭いところを手探りで行う作業が多く、手が荒れやすくなるシーンが多いとのことです。さらに空調は地上で管理されており、宇宙飛行士の方が自由に操作することができません※3 。本来であれば、保湿クリームをこまめに塗り、手指の保護が求められる環境ではありますが、日々タイトな任務をこなす宇宙飛行士にとって、手肌の保湿を維持することは容易ではないと推察されます。弊社の開発した高機能ハンドクリーム「Hands Å P.P.（以下ハンズエー）」は、手を洗う機会の多い看護師、美容師、調理師の「手荒れの悩み」の解決を目指し、高保湿力と保湿持続性を保ちながらも、仕事に支障がないベタつきを抑えたさらさらな質感を実現しています。この技術を活用し、宇宙の乾燥から宇宙飛行士の手指を守り QOL を上げるハンドクリームの開発を目指しました。

＊2 「Space Life Story Book」P20~21 より＊3 「Space Life Story Book」P21 より

日本初の宇宙仕様ハンドクリームの特長

ハンドクリームを ISS で使用するためには、「ISS の機器に影響を与えない」「無重力の環境でも使用可能」「宇宙飛行士が不便なく使用可能」の条件が必要です。そこでこれまでの「ハンズエー」に次のような改良を施しました。

肌に備わる「ラメラ構造」に着目。α-ゲルでラメラ構造を強化し、肌を保護

既存の「ハンズエー」では、シリコンポリマー*⁴ によって第３の皮膚を形成していますが、ISS では揮発性シリコンが使用できません。さらに、ISS 内にて使用できる原料のみでハンドクリームを実現する必要がありました。そこで肌にもともと備わり、水分を維持し、異物や紫外線、乾燥から肌を守る「ラメラ構造*⁵」に着目。細胞間脂質類似の層状構造を形成できる両親媒性物質の結晶「α-ゲル」を用いてラメラ構造をサポートし、さらに従来のハンズエーの成分より油分を強化することで油膜による保護膜を形成し、宇宙飛行士の肌を守ります。

＊4 シクロペンタシロキサン、ジメチコン、PEG-10 ジメチコン＊5 水分と油分によって構成された角質層のこと