間違えやすいシーンと注意点
出典:ODAN公式サイト
結婚式に関する言葉遣いは、普段の生活ではあまり使わない表現も多く、混同してしまいがちです。
「参列」と「列席」もその一つで、場面によって正しく使い分けないと、意図が伝わらなかったり、失礼にあたってしまうこともあります。
特に混同しやすいシーンを紹介しながら、注意すべきポイントを解説します。
「参列=格式高い」「列席=ややカジュアル」と覚える
誤用が起こりやすいのは、すべての場面で「参列」や「列席」を同じように使ってしまうケースです。
たとえば「披露宴に参列します」と言ってしまうと、やや硬すぎて違和感のある表現になります。
正しくは「披露宴に列席します」が適切です。
招待状の返信でも使い分ける?
結婚式の招待状への返信でも、場合によってはこの使い分けが見られることがあります。
返信ハガキに「挙式・披露宴にご参列(列席)いただけますか?」という選択肢がある場合、自分が出席できる範囲に応じてチェックします。
式の案内を口頭で伝えるときに混同してしまう
友人や親族に結婚式の予定を伝える際、口頭だとつい「参列」と「列席」をあいまいに使ってしまいがちです。
話し相手が挙式だけに出席するのか、披露宴まで参加するのかによって使い分けましょう。
「9月に式をするから、ぜひ参列してね」
正しい言い方:
「9月に式を挙げるから、挙式と披露宴にぜひ参列・列席してね」
SNSの投稿やメッセージで誤用してしまう
結婚式の写真をSNSに投稿する際や、ゲストへのお礼メッセージで「参列」ばかりを使ってしまうケースも少なくありません。
披露宴中心の内容には「列席」を使うようにしましょう。
「昨日はたくさんの方にご参列いただき、本当にありがとうございました」
正しい表現:
「昨日はたくさんの方にご列席いただき、本当にありがとうございました」
親族紹介などの場で誤って案内してしまう
挙式直前の親族紹介など、進行を担当する側が言葉を間違えると、場の印象が損なわれてしまうこともあります。
特に年配の出席者が多い場合は、正しい用語を使うことで信頼感にもつながります。
「それでは、皆さまご列席のうえ、挙式へと移ります」
→ 正しい表現:
「それでは、皆さまご参列のうえ、挙式へと移ります」
「参列」と「列席」は使い方を間違えやすいものですが、場面に応じた適切な言葉選びができると、印象もぐっと良くなります。
特に結婚式のようなフォーマルな場では、丁寧な言葉遣いが信頼感や礼儀正しさにつながります。
ぜひ事前に確認して、失礼のない対応を心がけましょう。
結婚式でのマナーを再確認
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挙式や披露宴では、言葉遣いだけでなく、服装や時間、ご祝儀などの振る舞いにもマナーが求められます。
新郎新婦の門出を祝う大切な日だからこそ、参列・列席する側も基本的な礼儀をわきまえて臨みたいものです。
結婚式で気をつけたい3つの代表的なマナーについて紹介します。
服装のマナー
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結婚式はフォーマルな場であり、TPOを意識した服装選びが求められます。
挙式に参列する場合は、特に神聖な場であることを考慮し、露出の少ない落ち着いた装いを心がけましょう。
ノースリーブや肩が出るドレスを着る場合は、ショールやボレロで覆うのが基本です。
披露宴に列席する際は、ある程度華やかさが許容されますが、花嫁より目立つような白一色のドレスや過度なアクセサリーは避けるのがマナーです。
また、男性はブラックやネイビーのスーツに白シャツ、光沢のあるネクタイを選ぶのが一般的です。
時間厳守も重要
結婚式では時間の流れが分単位で組まれていることも多く、遅刻は厳禁です。
とくに挙式に参列する場合は、式の始まる10~15分前には着席しておきたいところ。
開式ギリギリの到着では、バタバタとした印象を与えてしまい、神聖な雰囲気を乱してしまう恐れもあります。
披露宴の場合も同様で、受付やスピーチの順番などが決まっていることが多いため、時間に余裕をもって到着するのが礼儀です。
事前に会場までのルートや、所要時間を調べておくと安心です。
ご祝儀マナーにも注意を
ご祝儀は、新郎新婦へのお祝いの気持ちを表す大切なもの。
金額の相場は、友人であれば3万円、親族は5万〜10万円が一般的です。
地域や親族間の慣習によっても異なるため事前に確認しておくとよいでしょう。
また、ご祝儀袋は必ず「結び切り」の水引がついたものを選び、筆ペンや毛筆で名前を丁寧に書きましょう。
中袋に記載する住所や氏名、金額も忘れずに記入します。
新札を包むのがマナーとされており、事前に銀行などで用意しておくことも重要です。
次は使い分けのポイントについて!