白無垢の名称や役割
半衿(はんえり)
半衿とは着物の下に着る
長襦袢(ながじゅばん)の衿に縫い付け、
汚れを予防するためのもので、
汚れたら半衿を外して洗濯して
付け替えられるものなんですって!
長さが衿の半分程度であることから
「半衿」と名付けられました!
現在では顔まわりに近いこともあり、
装飾品の役割が大きくなっています♡
もともとフォーマルな場では
白の無地が基本とされていましたが、
現在では衿もとの着こなしとして、
刺繍などによる華やかな装飾を施したものも
多く見られます*
様々な素材やデザインのものが出回っていますが、
結婚式で花嫁様がお召になる場合は
白く光沢のある「塩瀬羽二重」や、
ふっくらと優しい印象を与えてくれる
「縮緬(ちりめん)」が人気です♡
筥迫(はこせこ)
筥迫は江戸時代に武家の女性が打掛を着用する際に
ふところに入れていた紙入れの一種で、
お金やお守りだけでなく
化粧道具などが入れられてたそうです♪
現在ではこのような実用性はなくなり、
装飾品として胸元を着飾ります♡
鮮やかな刺繡がほどこされており、
胸元を優美に飾るのでアクセサリーとしての
要素が強い小物となっています*
「いつまでも美しく身だしなみを整える」ようにと*
そして夫への親愛の思いがこもった小物になっています♡
帯揚げ(おびあげ)
帯枕にかけ、帯結びの形を支えたり、
帯の結び目が下がらないようにするために
用いるんですって!
白無垢には真っ白な帯揚げを使います。
帯揚げには「子宝に恵まれますように」という
深い意味が込められています♪
帯締め(おびじめ)
帯の上から締め、抑える装飾品となっていて
婚礼衣装では「丸ぐけ」という中に綿が入った
ふっくらしたものを用いるそうです*
この丸ぐけには「永遠に続く幸せ」という
素敵な意味が込められています♡
伊達衿(だてえり)
伊達衿とは衿の下に別の衿を重ねて、
衿元だけ何枚も着ているように
見せかけるために用います。
昔は礼装といえば二枚重ね、
花嫁衣装は三枚重ねと着物を重ねて着る
しきたりがあったそうです!
半衿と伊達衿は顔回りに近いこともあるので
違いを知っておくと良いかも◎
半衿は着物の衿が汚れるのを防ぐのと同時に、
コーディネートを楽しむアイテムになります♡
伊達衿は着物を重ねて着ているように見せることで、
コーディネートに華を添えるアイテムです♡
半衿は色や柄によって顔周りの印象を変化し、
伊達衿は小物や柄、全体のバランスを見ながら
挿し色として使うのがポイントになります!
掛下(かけした)
白無垢はたくさん重ね着しているイメージを
持たれるかもしれませんが、
白無垢はもともと小袖の上に羽織る上着だったそうです!
つまり、白い着物の上に白無垢(白い打掛)を
羽織っている状態のことです!
掛下とは白無垢の下に着る専用の振り袖のことなんです!
打“掛”の“下”に着るから“掛下”と呼ばれるようになりました*
通常の着物を着るのと同じように、
肌襦袢(はだじゅばん)と呼ばれる肌着、
長襦袢(ながじゅばん)、掛下の順に着ます♪
白無垢には白地が基本ですが、
現在はお洒落として色ものの
掛下着を合わせることもあるそうです♡
懐剣(かいけん)
懐剣とは昔武家の女性が自衛のために持っていた
短剣のことで布の中に入れ、
帯の左側に挿していたそうです!
「自分の身は自分で守る」という意味が込められており、
また剣には古くから神が宿っているとされており
魔除けとしての役割も示しているそうです*
現代ではアクセサリーとして見られることが多く、
袋や房の色でコーディネートを楽しめる
小物の一つになっています♡
末広(すえひろ)
末広とは打掛を着用する際に持つ小さな扇のことで、
末広がりでおめでたい縁起物とされています♡
しかし気をつけなければいけないことがあり
扇を開くのはマナー違反なのです!
閉じた状態で手に持ったり
帯に挟んだりするのがマナーになります*
掛下帯(かけしたおび)
掛下帯とは掛下に用いる専用の帯のことです*
婚礼衣装に用いるのは、最も格式の高い丸帯で、
幅は24~26cmと一般の帯幅(約30cm)
よりも小さめに作られているそうです!
通常の帯は裏地に異なる生地を使用しますが、
丸帯は表も裏も同じ生地を用いるのが特徴的です*
抱え帯(かかえおび)
本来は着物の裾をたくし上げ、
押さえておくために帯の下のほうで
結ぶ細い帯のことだったそうです!
現在では花嫁衣裳のみに用いられ、
装飾的な役割になっています♪
前撮りで白無垢が人気の理由