日本においてはお見合いなど、縁談を持ち込まれた際に、釣書が必要になります。しかし、近年においては既婚者の約8割が恋愛結婚をしているということもあり、年々「釣書」という言葉自体聞く機会が減りました。
だからこそ、実際に釣書が必要になった際に焦らなくてもいいように、釣書に関する知識があるに越したことはありません。この記事では、釣書が必要になる場面や釣書を書く際のマナー、釣書に書く内容など、釣書に関する情報をお届けします。
縁談に欠かせない「釣書」とは
お見合いなど、縁談を持ち込まれた際に必要になるのが釣書。縁談のあった男女が釣書をお互いに渡し合うことで、お互いの人柄について知ることができます。
あえて就職活動に例えるのであれば、釣書はいわゆる履歴書のような役割を果たします。また、釣書とは、関西圏の言葉であり、関東圏では「身上書」と呼ばれています。
釣書を書く際のマナー
まずは釣書を書く際のマナーについてご紹介します。きちんとマナーに則して準備することで、相手からの第一印象も良くなるはずです。
釣書は手書きが基本
昨今、書類の多くはパソコンで処理する時代になりましたが、この釣書に関しては手書きが基本。「字が下手」などの理由で、パソコンで作成するのはマナー違反だと言われています。釣書は、縁談のあった相手はもちろん、そのご家族の目にも触れるものなので、真心込めて、丁寧に文字を書くようにしましょう。
手書きの文字は、大きさや形、筆圧などから何となく人柄が伝わるものです。もちろん文字が上手いに越したことはありませんが、下手である場合も一文字、一文字丁寧に書くことで、ご自身の誠実な性格が相手や相手ご家族にも伝わります。また文字を書く際は、筆ペンもしくは万年筆を使用しましょう。
釣書は原則、縦書き
釣書に関しては原則縦書き。書き始めの表題には、釣書もしくは身上書と記載するのが一般的なマナーです。
昨今、書類に関しても横書きのものが増えつつあります。間違っても履歴書を作成するような感覚で横書きにしないように気を付けてくださいね。
上質な和紙や便せんを使用
釣書を書く際は、普段友人に使用するような愛らしいデザインの便せんやルーズリーフなどを使用するのは御法度。基本的には上質な和紙や便せんを使用するのがマナーです。
また便せんを使用する際は、無地のものを使用するのが無難です。無事完成した釣書は二つ折り、または三つ折りにして封筒に。封筒に関しても可能であれば無地のものを選び、表には釣書もしくは身上書と記します。なお、受取手が開封しやすいように封にのり付けは不要です。
釣書の書き方・書く内容