【vol.7】特別な時代を過ごす花嫁へ。世界が認めたウェディングプランナー野上ゆう子さんのDRESSY特別インタビュー。 - DRESSY (ドレシー)|ウェディングドレス・ファッション・エンタメニュース

【vol.7】特別な時代を過ごす花嫁へ。世界が認めたウェディングプランナー野上ゆう子さんのDRESSY特別インタビュー。

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業界大手テイクアンドギヴ・ニーズにて、時間・場所・既成概念にとらわれないオーダーメイドウェディングを請け負い、数々の著名人のウェディングを担当する野上ゆう子さんが登場!こんな時代だからこそ、彼女が語る結婚式の魅力と花嫁へのメッセージとは?一児の母となったご自身のライフスタイルについてもお伺いしました。

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──本日はインタビュー宜しくお願いいたします。まず、最初に野上さんがなぜウェディング業界を目指そうと思ったのか、きっかけなどがあれば教えてください。

野上:実は、そこ曖昧なんです(笑) ウェディングプランナーやウェディングに携わりたいというのは全くなかったんですよね。学生時代は、どちらかというと企画や事業を作る職に就きたいと思っていて…結果、今に繋がるんですが、プロデュースのような、自分で物事を発想したり作り上げるということをずっとしてみたいと思っていました。それってどんな仕事だろうと思い就活をしていて、その時は広告代理店のような業種で探していたんです。

 

 

──えー!そうなんですね、驚きです。最初はウェディングを考えていたわけではないということですね。

野上:そうなんです、全くないんですよ(笑) the広告代理店のような会社を見ていたんですが、色々話を聞いていくうちに、その時代、私が目指していた業界は、女性が活躍するには余裕で10年位の時間がかかっていたようで…その時「10年とかかかって1人前になるとかありえない…」という気持ちが頭にめぐりましたね。長い年月をかけ、その上、女性が活躍しにくい業界であれば、わざわざ行く意味がないなと思いすぐ考えを変えました。実はその時、それに近しいことでウェディングプランナーという職種があると友達から聞き、もちろん規模は全然異なりますが「女性が輝く一生に一度の幸せな日」をプロデュースし、そして私たちプランナーという職種にも、女性が多く、早い段階で活躍できるということを聞き、ウェディング業界に進路変更したんです。

──そんな経緯があったんですね。ちなみにTGさんに入社され、どんな経緯で今の仕事に就くことになったのでしょうか?

 

 

野上:私は、新卒で入ってそのまま多分7年くらいやったのかな?29歳くらいまでは、店舗配属の会場プランナーとして働いていました。その中で、社内の最優秀ウェディングプランナー賞も獲得し、実は自分の中で、ウェディングプランナーやりきったなと思うところがあったんですよ。それくらいの時期に、そろそろ自分も結婚にシフト変更したいと思い始め、仕事辞めようかなと迷い始めたことがありました。

ただその時、偶然、私が働いていた結婚式場で、社内の違うチームの方が、モデルの梨花さんのウェディングをつくっているのを見て考えが変わりましたね。その時見た結婚式は、大道具さんや美術さんたちも入っていて、当時、私が知っていた結婚式ではなく、まるで違う世界のような気持ちになりました。自分の中でやりきったと思っていたのは、すごい狭い世界の話だったんだなと、自分は知らなかっただけでこんな世界があるんだと思い、ウェディングというものに更に可能性を感じた特別な出来事です。その後、普通の結婚式場ではできないような「時間・場所・既成概念」にとらわれないオーダーメイドウェディングをつくっていく「Haute couture Design」というプロデュースチームを発足し、そのメンバーに入ったという流れです。

 

──なるほど、ありがとうございます。そんな野上さんが仕事をしている中で、こだわりや大切にしていることはありますか?

 

 

野上:そうですね。今は、ドレスショップ「MIRROR MIRROR」のプロデュース、「Haute couture Design」で対お客様に対してウェディングのプランニング・プランナーの役割、今日の取材のようなPRの仕事もしているので、それぞれの仕事によってイメージは変ってくるのですが…、全てのことにおいて言えることは、『何事も自己満足にならないようにしている』ということ。プランナーもドレスコーディネーターも、そうゆうところに陥りがちな職業なので。自分の趣味趣向はもちろんですが、「私はお客様のことこんなに大切にしてる!」「こんなに素敵なテーマのウェディングを作ってこんな素敵なパーティを作った私、作ってる自分」のような形になってしまいがちだと思うんです。仕事に情熱があればあるほど、意外と自分がやっている仕事に気持ちまでハマっていってしまい自分本位に偏ってしまうことがあると思うんですね。ただ、俯瞰的にみるとそのこだわりは本当に必要なものなのか、誰の為につくっているのかということを忘れてしまう人も多いのかなと思います。なので、やっぱり自分のことを常に客観視するっていうことを心がけていますね。

なにかをするときに「本当にお客様が望んでいることなのか」ということを常に意識し、自分のこだわりだけでなく「世の中に求められていること」であるものかとどうかという部分を大切にしています。自分のこだわりたいものと世の中が必要なものは違うと思うので、だからそこがすごく難しいんですが、自分がこだわりたいが故、客観視するようにしていますね。

──では、花嫁さまと接する中で大切にされているのは、どのようなことでしょうか?

 

 

野上:芸能人や著名人の方がお客様としていらっしゃることも多いのですが、1人の人間として、1人の花嫁さんとして接しているので芸能人の方だから特別などは一切なく、一般の花嫁さんと皆さま同様に接させて頂いています。そんな中、私が常に心がけていることは、自分がプロフェッショナルであるということです。要するに、ただ必要箇所を打ち合わせすれば良いだけでなく、経験値から先回りして沢山の情報を与えてあげる。ということを大切にしています。「きっと、この打ち合わせがおわってお家に帰るとこんな事を調べてこんな質問されるだろうな〜」とか、このお客様は好きなテイストがピンク系だったけどきっとラベンダーも好きなはずだから、提案書に先に何パターンも入れておく。など、わからないことだらけの新郎新婦さんに少しでも安心して私達のチームに任せてもらえるよう付加価値をつけて提案できることがプロの仕事だと思っています。

──これまで数々のプロデュースされてきて、印象に残っていることはございますでしょうか?

 

 

野上:印象に残っていることだらけですね。ウェディングのプランニングではないですが、「MIRROR MIRROR」を立ち上げたことは、私の中で忘れられない出来事です。結婚式をプロデュースするということは、あくまで空間や1日の流れをプロデュースするということ。新郎新婦さんの好きなお花を飾ったり、特別な提案をして、そこに集まる方はそんな新郎新婦さんのことが大好きな親御さんや親戚、友人などのゲストですよね。その空間が例え80点であったとしても、新郎新婦がいて、ゲストが加わることでその結婚式は100点なんです。客観視して見て、空間が70点だったとしても100点だし、むしろ終盤には120点になっているんです。結婚式はすごく幸せなことで、そこに出席した人たちはみんな喜んで、新郎新婦さんもきっと喜ぶんです、それはとても幸せな日だから。

ただ、それって本当に100点なのかと、私はいつも自問自答していて…それは気持ちの意味で100点なだけであってもし気持ちを取っ払ってしまったらどうなるんだろうと。だからこそ、本当に突き詰めたウェディングを作れるオートクチュールデザインに出会えて私は今とても幸せです。 そして「MIRROR MIRROR」の立ち上げに関してはこの感覚を研ぎ澄まされる瞬間の連続でした。今までは無形の物をサービスとして提供していたんですが、有形の物をサービスとして提供することになったときはじめて一体化する幸せな気持ちの部分を引いて本当に素敵なショップ。を作らなければならなかった。そこには「本当にこのシャンデリアはこの大きさでいいんだろうか」「このフレームは黒で締めたけど本当に大丈夫か」とたくさん悩みましたね。新郎新婦2人の為だけにつくるのではなく、多くの花嫁さんがいらっしゃる中でその人達はこの建物に入った瞬間、本当に素敵と思ってくれるのだろうか?ドレスたちを輝かせる事ができるのだろうか?と。 それまで、すごい大きなウェディングや責任持ってやらなきゃいけない場面は何度も乗り越えてきましたが、「MIRROR MIRROR」の立ち上げは結婚式をつくるのとは全然違い、何千人もしくは何万人の花嫁に愛される物を作らなければならない。という責任やプレッシャーに寝むれない日々が続きました。

 

 

 

──ありがとうございます、著名人の方のウェディングの唯一無二のプランニングというだけで驚きですが、こんな素敵なドレスショップのプロデュースをしたことも本当に驚きです…!では野上さんが思い描く、これからの結婚式・ウェディング業界の未来とは?

野上:そうですね。コロナ以前は、結婚の晩婚化が増えていながらも、早くに結婚する新郎新婦もいるというお客様の二極化が社会の流れとなっていました。且つ美術館でやってみたい、など結婚式の多様化も見られ始めました。私達「Haute couture Design」は、そんな社会の多様化に柔軟に対応できる、どんな要望にもパーフェクトな形でできるチームであろう!と思っていたんです。

そしたらコロナ禍になり、少人数婚が増え、人が集まりにくく、海外でのリゾート挙式が出来なくなりましたよね。業界や新郎新婦が「結婚式」というものを模索している中で”オンラインウェディング”とかそういう類のものも少し話題になりましたが、やはり結婚式をオンラインで行うのは少し無理があるかなとは思いましたね。やっぱり結婚式という、人が集って2人の結婚を祝う文化やその在り方はきっと変わらないだろうなと、オンラインももちろん良いですが実際に会って感じる感動や気持ち、リアルなものを大切にしていきたいなと改めて思っています。そんな中で、コロナ禍で「結婚式をしなくていいや」という気持ちに拍車がかからないで欲しいなと切に願います。それが例え小規模だったとしても、何なら結婚式が2人だけだとしても、見返すことのできる思い出はとても素敵なものとして新郎新婦2人の心に残っていきます。

「Haute couture Design」においても、お2人だけの結婚式はとても増えています。実は挙式だけでなくパーティも2人でされるんですよ。先日、三浦半島で別荘を貸し切って海辺で挙式、その後 別荘でシェフが2人の為にお料理を作り、乾杯もしたんです。食事のあと、ガーデンでファーストダンスもされました。だからこそ、結婚式は規模じゃない。コロナ禍で、2人だけど、やってよかったなと思える、いつ思い返しても美しい思い出となるような結婚式を、時代に柔軟に対応しながら、形を変えながら増やしていきたいなと思っています。

 

 

他にも、結婚式を当日だけでなく複数回分けて行いたいというオーダーが増えています。例えば『新婦の地元である「栃木」で10名ほど集めて実施、次に新郎の地元である「北海道」でも10名ほどと宿泊もしながら結婚式をし、最後に東京で、大人になってから出会った大切な友人たちや仕事の仲間と2.30人のパーティを』そんな従来あまり見なかった結婚式のカタチにも注目しています。実際にお客様は、ドレスも3回着れるしヘアメイクも3回できて、1度きりじゃないからこそ気を抜いて楽しむことができ「気が楽」と仰られる方も。

今まで、結婚式はリピートができないイベントと考えていましたが、前回のパーティはこうだったから次回はこうしよう、と次のことを考えることもできるんです。そういう部分は、とても面白いなと思いますし、わざわざ一同に集まらなくても関わってくれた方々への感謝の気持ちや、幸せのカタチっていくらでも表現できると思います。入籍をした報告だけで済ませるのではなく、きちんと結婚式という場を設けるということは、その後の2人の結婚生活において、とても必要なことなんじゃないかと思いますね。カタチを変えながら素敵な結婚式はこれからもきっと生まれていくといいなと思っています。

──ありがとうございます。また2020年10月にお子様が生まれたと拝見しました、おめでとうございます。お子様が生まれてから心境の変化などはありましたか?

野上:ありがとうございます。仕事と子育ての両立は周りの後輩達も今までしている姿を何度も見て、そのときは普通に眺めていたんですが、今回自分がその立場になり「こんなに大変だったんだな」と身を持って痛感しましたね。更にそうやって両立をしている方をリスペクトするようになりましたし、そんな後輩たちも守ってあげなきゃなと思うようにもなりました。心境が変わった部分でいうと責任感ですね。今までは”自分の人生を華やかに、充実させるということ”が自分が仕事をする理由だったのですが、今は、子どもが自分のそういう姿を見て大人になっていくということに責任を感じるようになり、親が楽しく働いている姿や、それで得たものを生活に取り入れるということが仕事の意味に変わってきている気がします。仕事に対する捉え方が変ってきたのが大きいと思います。

──また、今回赤ちゃんにも優しい入浴剤もプロデュースされたとお伺いしました。こだわったポイントを教えてください。

そうなんです。今回プロデュースした入浴剤【HADA BI HIBA】は、人工香料を一滴も使わず100%ナチュラルにこだわった入浴剤です。赤ちゃんから大人まで、敏感肌やアトピー肌に悩む方にも安心して使っていただきたい、そんな想いから誕生しました。主成分は青森ヒバ。私が生まれ育った場所でもある青森の針葉樹高木です。厳しい風雪に耐え、ゆっくりたくましく育つヒバは成木になるまでに約200年もかかるんですが、そんな長い年月をかけ自然がはぐくんでくれた青森ヒバは、お肌の再生力を高め潤いを与える天然成分をたっぷりと含んでいて花嫁さまにもぜひ使っていただきたいなと思っています。

 

 

──今回野上さんがプロデュースされた入浴剤は、改めて記事終盤でご紹介させていただきますね。ちなみにお子さんもお仕事と家庭の両立で悩まれる女性も多くいらっしゃいますが、ご自身が気をつけていることなどはありますか?

野上:基本的に、人生において2つの良いことを得ることって難しいと思うんですね。どうしてもどっちかを捨てて、どっちかを選ぶということが多くなってしまうと思うんです。でもやっぱり私は、仕事も子育ても両方を取りたくて…だからこそ、仕事の中から捨てるものを考えるようになりました。今まで仕事は全部自分でやっていたんですが、全部は出来ないということを認め「これは自分ではやらず、後輩に任せよう」と仕事を自分から手放すことをしたのが大きいですね。子育てに対しても同様で、「本当に1人目ですか?」と驚かれるくらい気を抜いてますね。

きっとどれだけ頑張ったとしても完璧にならないですし、それよりも楽しく笑って過ごすことを大切したいなと思っています。仕事の中と子育ての中を、良い意味で適当に、こだわりすぎずにできるかという部分を考えて生み出すようにしています。

 

 

──最後に、新型コロナウイルスによって、結婚式の延期や中止を余儀なくされる方が多くいらっしゃいます。 この特別な時代を過ごす花嫁さまへメッセージをお願いします。

野上:コロナだからといって、結婚式を諦める必要はないと思っています。もちろん諦めようかな、その方がいいかなという選択肢を選ぶ方はそれでもいいと思ってはいるんです。ただ、本当に結婚式をしたいなと思うのであれば時期を考えながらも、臨機応変に「自分で選び行う」ということをしていただきたいなと。

よく「風の時代」とも言われますが、これからの時代は、流れに沿ってどうにでも進んでいくんですね。少し気を楽にして、柔軟にやりたいことを叶えていき、それが少し形が変わったとしてもあまり傷つかないでほしいと思います。「いろんなことを諦めなきゃいけない」というネガティブな気持ちで進んでいくのはとても悲しいことですよね。少し形を変えてやってみたけど、意外と良かったねと思うことも当日生まれることもありますし、自分だけで考えていたら50%のことしか出来ないかもしれないけど、人に聞いたり、情報を集めたりすることで、70%にも100%にも近付くと思うんですね。コロナ禍だからといって人生の喜びまで削らないで欲しいですし、実際、そんな中でも結婚式をやってみたら最高だと思うことの方が多いんじゃないかなと思います。この時代の結婚式でもきっと、自分次第で出来ることはどんどん増やしていけるので、勇気を持って幸せを手に入れて欲しいなと考えています。

入浴剤【HADA BI HIBA】

“いつものバスタイムで肌チカラを上げ
「肌美」をつくる”をConceptに、
人工香料を一滴も使わず
100%ナチュラルにこだわった入浴剤。

赤ちゃんから大人まで、
敏感肌やアトピー肌に悩む方にも
安心して使っていただきたい。
そんな想いから
HADA BI HIBAは誕生しました。

 

 

HADA BI HIBAの主成分は青森ヒバ。
青森の厳しい風雪に耐え、
ゆっくりたくましく育つヒバは
成木になるまでに約200年もかかります。
長い年月をかけ自然がはぐくんでくれた
青森ヒバは約40種類の成分を含み、
その中でもヒノキチオールと
β-ドラブリンには強力な抗菌作用と
細胞賦活作用があります。
そんな青森ヒバの天然成分を
たっぷりと配合したHADA BI HIBAは
乾燥からお肌を守りうるおいを与えながら
美肌へと導いてくれます。

背中のニキビや肌あれに
お悩みのプレ花嫁さまに
ぜひお試しいただきたい入浴剤です。

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Instagram:@hadabihiba

 

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