キャンセル料の内訳
結婚式を中止または延期する際、まず気になるのが「いつから、どれくらいのキャンセル料がかかるのか」という点です。
結婚式をキャンセルすると式場から請求される「キャンセル料」にはさまざまな費用が含まれています。
ただ単に「違約金」として一括請求されるわけではなく、実際には準備の進捗状況に応じて、複数の項目が積み上げられているのです。
見積もりを確認したときに「想像以上に高額で驚いた」という声も少なくありません。
契約時点で何が含まれるのかを把握しておけば、万が一のキャンセル時にも冷静に対応できます。
申込金(内金)
出典:photoAC公式サイト
結婚式の本契約時に支払う申込金(内金)は、キャンセル時に原則返金されない費用とされています。
金額は、会場により異なりますが、10万円〜30万円程度が相場です。
この申込金は「予約の確定」および「準備のスタート」を意味するものであり、会場側はこのタイミングでスタッフの確保や備品手配などを始めています。
実費(すでに発注・準備済みの費用)
出典:ODAN公式サイト
キャンセルするタイミングによっては、すでに注文済みのアイテムが存在することがあります。
代表的なものは以下の通りです。
・ドレス・タキシードの仮縫いやフィッティング費用
・引出物やプチギフトの発注済み分
・装花やテーブルコーディネートにかかる準備費用
これらは実費としてキャンセル料に加算されるため「式を挙げていないのに費用が発生する」ことに驚く人も多いです。
印刷物や引出物はキャンセル時期が遅いほど高額になる傾向があるため、早期決断が重要です。
外注スタッフのキャンセル料
出典:ODAN公式サイト
結婚式では、式場スタッフ以外に外部業者が関わるケースも多くあります。
たとえば以下のような専門職です。
・司会者・音響オペレーター
・ヘアメイク担当
・演出(余興)スタッフや演奏者 など
こうした外注スタッフは、個別にスケジュールを押さえているため、キャンセルに伴う解約料が発生することが一般的です。
式場によっては、外注契約の仲介料も含まれる場合があるため契約時に確認しておくと安心です。
納品済み物品の費用
出典:ODAN公式サイト
式の準備が進んでいると、すでに納品されているアイテムも存在します。
たとえば、衣装や装花、オーダーメイドのウェルカムボードなどが該当します。
これらはキャンセルの有無にかかわらず物理的に完成しているため、「返品不可=支払い義務あり」となるケースが大半です。
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