青森県のおせちの特徴
青森県のおせち料理の中身は、
関東や全国で食べられている中身と
比較的同じ内容の中身となっています。
しかし、青森県では大晦日におせちをいただく
習慣があるのが大きな特徴です。
おせちは一般的に1月1日に新年のお祝いとして
いただく地域が多いですが、
青森県では津軽地方を中心に元旦でなく
12月31日の大晦日にごちそうを食べるのが
標準スタイルなんだとか◎
早い家では午後2~3時ころから
「トシトリ」といって家族で豪華な食事を囲みます。
このような習慣には理由があり
大昔には日没を一日の終わり、
そして新しい一日の始まりであると捉えていたそう。
そのため古い時代の感覚の名残で
12月31日にはもう新年のお祝いとして
豪華な食事をするようになったんだとか◎
青森県特有のお正月料理
けの汁
けの汁は津軽地方の代表的な郷土料理で、
名前の由来は津軽の方言の「粥(かゆ)」を
「け」と呼ぶ事から来ているとされています。
細かく刻んだ根菜類や山菜、凍豆腐、油揚げを
鍋で煮込み、味噌や醤油で味付けした汁物です。
無病息災を願い小正月にいただく精進料理で、
女性たちが小正月をくつろぐために作り置きする、
栄養たっぷりの保存食でもあります。
けの汁は青森では家庭ごとに食材や作り方が異なる
「おふくろの味」で、ほっとする味付けが
なんとも体に染み渡る美味しさ♡
生姜味噌おでん
関東では出汁で煮たおでんに
からしを付けて食べるのが一般的ですが、
青森市周辺ではすりおろしたしょうが入りの
味噌だれを付けて食べる風習があります。
この食べ方が生まれたのは戦後の闇市の屋台で、
当時、極寒の真冬に函館へわたる青函連絡船に乗る
お客さんの体を少しでも温めようと、
屋台のおかみさんがおでんにしょうが入り味噌を
かけて出したのがはじまりだそう*
おろし生姜がたっぷり使われている味噌だれは、
甘めの味付けと生姜の作用で
食べた瞬間からぽかぽか温まります。
青森の冬には欠かせない郷土料理です♡
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