「引き菓子」とは、結婚式に参列してくだったゲストに
ご祝儀のお返しとして、引き出物と一緒にゲストへ贈る、
ちょっとしたお菓子のことです。
「引き菓子」は、家族へのお土産や、
婚礼の膳のお裾分けという意味を持っています。
参列者が式から帰って、「とっても良い式だったよ」と
式の感想や思い出を、家族や恋人に話しながら食べてほしいものですね。
昔は披露宴の料理の一部を、
お土産として持ち帰ってもらったこともあったそうです。
それが今では、「引き菓子」という形になったようです。
「引き菓子」の「引く」という言葉には、
「配る」や「送る」という意味があります。
そしてもう一つ、「長引く」という意味もあり、
おめでたい日に引き菓子を添えることで、
「末永く、今後も変わらずよろしくお願いします」
という気持ちが込められているそうです*
「引き菓子」の相場は?
一般的には、2,000円未満の引き菓子を
チョイスするパターンが最も多いと言われています。
そのため、引き菓子の相場は
ゲスト1人あたり1,000円~2,000円程度といわれています。
また、地域によってかなりの差があり、
場所によっては引き菓子の平均の倍近くを
相場としているところもあるそうです。
引き菓子に対する両家のしきたりや考え方なども違うため、
引き菓子を決めるときは事前に両親に相談しておくと安心です◎
ですが、中には「引き菓子にこだわりたい」という場合など、
縁起物を入れず引き菓子に予算をあてるというパターンや、
プチギフトを削って引き菓子の予算にあてるパターンもあります。
メインや縁起物とのバランスも考慮することが大切ですね。
基本的に引き菓子は引き出物に添える贈りもの
という意味合いになるので、
そこまで高価なものを選ぶ必要はありません。
引き出物の場合、贈る相手によって品物を変える、
「贈り分け」をすることも多いです。
引き菓子も同じように、気の置けない友人には
友人が好きなブランドのお菓子を贈ったり、
職場の上司には少し高価格帯のお菓子を選んだりと、
ゲストに合わせて内容を変えてみるのも一つの方法です◎
「引き菓子」を選ぶポイント
日持ちするお菓子を選びましょう
式当日や次の日までに食べないといけないお菓子などは、
ゲストに「早く食べきらないと…」「急いで持ち帰ろう」と、
気を遣わせる可能性があります。
なるべく季節や気温、室温などを考慮して、溶けにくく、
1週間以上は日持ちするお菓子を選ぶことがポイントです☆
遠方から来ている人や、場合によっては
泊りがけで来てくれるゲストがいることもあるので、
冷蔵保存が必要だったり、
当日や次の日までに食べなければならないお菓子は控えましょう。
贈る相手によって品物を変える
出典:Pexels
ゲストの中には、一人暮らしの方や甘いものが
あまり得意でない方などもいらっしゃるはずです。
そのような方々に大きなバームクーヘンなどを渡しては、
「食べきれない…」と困らせてしまうかもしれません。
なので、そういう場合は、
個包装タイプのものにするのも良いと思います◎
おすそ分けしたいときにも配りやすく便利です。
そのため、一人暮らしの方や、大家族の方など、贈る人数によっても
品物を変える必要があります。
家族のいる方には、家族全員が食べられるように、
それに合った内容量が良いですね*
迷ったら定番の品を基本に選びましょう
出典:Pexels
引き菓子には定番の品がいくつもあります。
地域によって独特のものもありますが、
全国的にはバームクーヘンや金平糖、紅白まんじゅうなど、
おめでたい意味が込められた引き菓子が定番です◎
定番になっているということは、
それだけ結婚式の引き菓子としてふさわしい品だということ。
引き菓子を何にしようか迷ったときは、
定番の品からチョイスすると安心ですよ☆
縁起や見た目ももちろん大切ですが、
やっぱりお菓子ですから、美味しいものが一番うれしいですよね。
定番品を贈るとしても、美味しい!と評判のお店で
選ぶようにすれば味に差が出るかもしれません*
「ありがとう」と言葉の入ったお菓子を選んだり、
ハート型になっていたり、結婚式ならではの
特別感があるお菓子を選ぶのもおすすめです。
もらった人がちょっとうれしくなるような引き菓子を選びたいですね。
縁起物として選ばれている引菓子
バームクーヘン