新型コロナの感染も防がなくてはならないため
発熱した患者さんを診療出来るクリニックが少なくなっている。
既に実感されている方も多いかと思いますが、
この春以降、少なくない数のクリニックや病院が
新型コロナウイルス感染の蔓延を防ぐために
「発熱患者さんお断り」となっています。
感染予防を徹底しながらも、
発熱患者さんを診るのがお医者さんの仕事だという方もいらっしゃると思います。
でも実際に多くのクリニックや病院では
建物や病院内の造りから、発熱している患者さんと
そのほかの患者さんを完全に隔離することが難しく、
発熱していない患者さんに移ってしまうことはもちろん、
高血圧や糖尿病などといった慢性疾患で通院している患者さんを
危険にさらしてしまうことになるんです。
またインフルエンザと新型コロナウイルスの初期症状は
とてもよく似ており、
新型コロナウイルスの方が長期に渡って感染することくらいしか
症状の違いがないのです。
こちらがインフルエンザと新型コロナウイルスの比較です!
インフルエンザ | 新型コロナウイルス | |
症状の有無 | ワクチン接種の有無などにより程度の差がある ものの、しばしば⾼熱を呈する | 発熱に加えて、味覚障害・嗅覚障害を伴うことがある |
潜伏期間 | 1-2 ⽇ | 1〜14 ⽇(平均 5.6 ⽇) |
無症状感染 | 10% 無症状患者では、ウイルス量は少ない |
数%〜60% 無症状患者でも、ウイルス量は多く、感染⼒が強い |
ウイルス排出期間 | 5-10 ⽇(多くは 5-6 ⽇) | 遺伝⼦は⻑期間検出するものの、 感染⼒があるウイルス排出期間は 10 ⽇以内 |
ウイルス排出のピーク | 発病後 2,3 ⽇後 | 発病 1 ⽇前 |
重症度 | 多くは軽症~中等症 | 重症になりうる |
致死率 | 0.1%以下 | 3-4% |
ワクチン | 使⽤可能だが季節毎に有効性は異なる | 開発中であるものの、現時点では有効なワクチンは存在しない |
治療 | オセルタミビル、ザナミビル、ペラミビル、ラニ ナミビル、バロキサビル マルボキシル | 軽症例については、確⽴された治療薬はなく、 多くの薬剤が臨床治験中 |
ARDS の合併 | 少ない | しばしばみられる |
本当にあんまり明確な違いがないですよね><
そのため、インフルエンザにかかってしまったかも!と思っても
みてくれる病院が少なくなっていて、
インフルエンザを見ることができる病院・クリニックは
新型コロナウイルスも見ることができる病院・クリニックなんです。
「コロナを夫婦で乗り切ろう!!自宅にいながら節約できる方法を7つご紹介します♫*」
今までよりも多くの負担「院内トリアージ実施料」
今年の4月以降から、発熱などの新型コロナが疑われる症状で
病院に行ったりされたことのある方はすでにご存知かもしれませんが、
新型コロナウイルスの疑いのある患者さんを診療すると、
「院内トリアージ実施料」が必要になるんです。
「院内トリアージ実施料」とは、
新型コロナウイルスの疑いのある患者さんを診療するに当たって
必要な感染予防策(患者さんの隔離、マスク、フェイスシールド、部屋の消毒等)の費用や
労力に対して支払われる費用なんです!
【新型コロナウイルスでご不安な花嫁さまへ】結婚式を中止/延期するときに確認してほしいチェックリストを作成しました!
検査費は、「院内トリアージ実施料」の保険点数が300点(3000円)、
保険適用で本人負担は3割負担の方で900円となります。
お医者さんも看護婦さんも発熱している患者さんの診療には非常に神経を使いますし、
1日何十回も手を洗い荒れてしまったり、
フェイスシールドの着脱で髪の毛乱れてしまったり、
常につけているマスクなどの飛沫防止器具で赤くなってしまったりと、
入り口までのお迎えから、隔離部屋の割り当て、
患者さんが帰った後の部屋の消毒などなど、本当に気が遠くなるほどに
神経を集中させて診てくださっているんです;;
今までよりも多くの負担「検査費用」
またこれから、インフルエンザのような発熱している症状の患者さんが
病院やクリニックにいかれたとして、
インフルエンザの診断がついたからといってそれでは終わらないのです。
先ほども書いたように新型コロナウイルスとの違いが明確ではないため
新型コロナウイルスの感染の否定ができないからなんです;;
やっぱり新型コロナウイルスだった!ということはもちろん、
インフルエンザと新型コロナウイルスの同時感染は世界中ですでに10例以上報告があり、
日本人の同時感染例も確認されているんです!
そうするとインフルエンザと新型コロナウイルスの両方の検査を
同時に出来たら患者さんの負担は少なくて済むんです!
日本感染症学会も同時検査を進めており、
今冬のインフルエンザと COVID-19 に備えて(一般社団法人日本感染症学会提言)
日本感染症学会の提言を受けて、この7月にインフルエンザ・新型コロナウイルスを
同時に検査できる検査(FilmArray呼吸器パネル2.1)が保険認可されたんです!
この検査の保険点数は1800点(18000円)保険適用の3割負担で5400円。
インフルエンザの検査よりも高いです><
でもなんとこれ、「国費負担」なんです!
あくまでも、医師が必要と判断した場合に適応されるのですが
同時に検査できる上に国が負担してくれるので
この検査が普及すれば、余計な負担は院内トリアージ実施料900円のみ、ということになっていきそうですね!
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