ふくさの種類と素材の違い

ここでは、ふくさの種類や素材による違いについてご紹介します。それぞれに特徴やメリットがあり、使い勝手、見た目、価格などもさまざまです。
大切なのは使うシーンやご自身のスタイルに合ったものを選ぶことです。トータルでバランスを見ながら、自分にぴったりのふくさを見つけてくださいね◎
⾦封ふくさ・⽖付きふくさ・台付きふくさとは

ふくさにはさまざまな種類や素材があり、それぞれに特徴があります。ここでは、代表的な3つのタイプに絞って、その違いや使い方のポイントを分かりやすく解説します◎
◆⾦封ふくさ:長財布やクラッチバッグのような形状をしたカジュアルなデザインのふくさです。ご祝儀袋をそのまま破産で使えるため、開け閉めも簡単。ふくさに慣れていない方や初めて使う方にも扱いやすいのが魅力です。手軽な価格帯が多いのも魅力です。
◆⽖付きふくさ:風呂敷タイプのふくさに爪(留め具)が付いたタイプで、包んだ状態がほどけにくく、中身がしっかり固定されるのが魅力です。バッグの中でも形が崩れず、出し入れもスムーズに。素材やデザインの種類も豊富で、価格帯も幅広いため、好みや用途に合わせて、自分にあったふくさを選ぶことができます。
◆台付きふくさ:包みの内側に金封をのせる台がセットされたタイプのふくさです。多くの場合、この台は慶事用と弔事用のリバーシブル仕様になっており、場面に応じて使い分けることができます。また、台があることで型崩れしにくく、きれいな形が保てるのも嬉しいポイントです◎
素材(シルク・ちりめん・化繊)の違いと選び⽅のポイント
ふくさには、シルク・ちりめん・化学繊維など、さまざまな素材が使われています。素材によって見た目の印象や手触り、使い勝手に違いがあります。シルクは、上品で高級感のある風合いが魅力ですが、繊細な素材のため取り扱いには注意が必要です。
ちりめんは、日本らしい柔らかでしっとりとした質感が特徴で、年代を問わず幅広く使える素材です。化学繊維はリーズナブルで丈夫、さらにお手入れも簡単なので、ふくさを初めて購入する方にもおすすめです。
ふくさの⾊と⽤途のマナー

結婚式やお葬式といったフォーマルな場では、ふくさの使用が欠かせません。実は、こうした場面では「色」にもマナーがあることをご存じでしょうか?
ここでは、慶事・弔事それぞれにふさわしいふくさの色や男女別におすすめの色合いについてご紹介します。ふくさの色選びに迷ったときの参考にしてみてくださいね◎
結婚式向きの⾊(⾚・ピンク系)
お祝いごとである結婚式には、明るく華やかな色合いのふくさを選びます。
赤やピンク、オレンジ、黄色など暖色のふくさは、結婚式や出産祝いなどにふさわしい色とされています。
弔事にふさわしい⾊(グレー・紫など)
お悔やみの場であるお葬式では、落ち着いた色合いのふくさが適しています。
グレーや紺、深緑などの寒色他、紫色は慶弔どちらにも使える万能色として重宝されています。ふくさの色に迷ったときは、紫色を選んでおくと安心です◎
男⼥別におすすめの⾊合い
男女別におすすめの色合いは以下を参考にしてくださいね◎
女性:場面に応じてピンクや紫色
もしふくさの色に迷ったときは、性別や年齢を問わず使いやすい紫色をもっておくと安心です。
ふくさの使い⽅|結婚式・弔事での実践例

ここでは実際にふくさの使い方についてご紹介します。基本のマナーを押さえておくことで、冠婚葬祭の場で恥をかかずに済むはずです◎
包み⽅・渡し⽅の基本
ふくさにご祝儀袋や香典袋を包むときは、折り方にも意味があります。お祝いごとの場合は右開き、弔事では左開きが基本です。向きを間違えると失礼にあたりますので、注意して包むようにしましょう◎
受付では、ふくさから丁寧に袋を取り出し、相手に正面が向くように向きを整えて両手で差し出します。
渡すタイミングと所作の注意点
受付でのやり取りは意外と見られているもの。名前を名乗ってから、ふくさを開いて中の袋を取り出し、丁寧な所作で手渡しましょう。
ふくさはその場でカバンにしまって構いませんが、ふくさを丸めるようにぐちゃっとカバンのなかに入れるなど、所作が雑にならないよう注意が必要です◎
ご祝儀袋の⼊れ⽅と向き
ご祝儀袋は、表書きが上になるように、ふくさの中央にまっすぐ入れるのが基本です。
取り出すときに袋が曲がっていたり、上下が逆になっていると印象が悪くなってしまうため、事前に確認しておきましょう。
ふくさを選ぶときの注意点とよくある質問