4:トキソプラズマ
食用の生肉や猫の排便、無洗浄の野菜・果物にいる寄生中を感染源とし、主に口から感染するのがトキソプラズマです。
妊娠初期にトキソプラズマに感染した場合、母体を通して胎児にも感染します。一度感染してしまうと流産や早産、死産、先天性の奇形、中枢神経障害など、さまざまな合併症を引き起こすリスクがあるので注意が必要です。また一見五体満足に生まれてきたように見えても年齢を重ねる内に目や脳に障害が出る可能性があることもトキソプラズマの恐ろしい点です。
トキソプラズマへの感染を防ぐためにも、生肉は十分加熱し、野菜・果物、調理器具などはひとつひとつ丁寧に洗うようにしましょう!また自宅で猫を飼っている場合は、お世話はなるべく他の家族に任せましょう◎
5:リステリア
リステリアは非加熱処理のチーズや破風などの食品を通して感染することが多い病気です。こちらに関しても妊娠中に感染することで、流産や早産、死産、そして出産後は敗血症や髄膜炎を引き起こすリスクがあります。
特に妊娠後期に関しては胎児へのリスクが格段に高まり、胎児あるいは新生児が感染した場合の致死率はなんと20%~30%と高い水準になっています。大切な我が子を感染症から守るためにも、妊娠中は非加熱のナチュラルチーズや乳製品、また生ハムやスモークサーモンなど加工食品の摂取は絶対に控えてくださいね!
6:サイトメガロウイルス
サイトメガロウイルスと言えば、ほとんどの方が乳幼児期に自然に感染し、抗体を持っているウイルスです。しかし、もし妊娠中に初感染してしまうと、低体重や黄疸、肝機能障害、難聴などを引き起こすリスクが高まります。
また、成長と合わせて難聴や神経関連の後遺症が見られる可能性もありますので、注意が必要です。こちらのウイルスに関しては乳幼児の唾液や尿にウイルスがいることが多いため、上のお子さまがまだ小さい場合は、お世話あと、こまめに手を洗うことを心掛けましょう*
7:りんご病(伝染性紅斑)
妊娠中に感染した場合、胎盤経由で胎児にも感染。胎児の赤血球が減少して「胎児貧血」になるリスクも考えられます。胎児貧血も重症化すると流産や死産を引き起こす可能性があるので充分に注意をしましょう!
なお、りんご病に関してはワクチンがないため、予防接種を受けることができません*上にお子さまがおり、幼稚園や学校などでりんご病が流行ったら注意が必要です!
妊娠中に注意したい病気10選