日取り・時間帯について
結納や顔合わせの日程は、
「六輝」をもとに決めることが一般的です。
お日柄の良い“大安”や“友引”の日で設定することが多く、
反対に“仏滅”や“赤口”にあたる日は避けがちです。
自分達はよくても、お日柄を気にする親世代もいるため
両家の意向を聞きながら進めて参りましょう。
また、時間帯に明確な決まりはありませんが
午前中に結納を実施し、そのまま昼食を食べて親睦を深める
というパターンが多いです。
さらに、沖縄県では「潮の満ち引き」も重視なポイントになります。
“潮が満ちるように、両家の縁も発展していく”という願いを込めて
お祝いごとは、干潮から満潮にかけて執り行われます。
海がいつもすぐそばにある沖縄ならではの
古くからの習わしですね!
満潮や干潮の時間帯は、新聞やネットで調べられます。
候補の日程が決まったら、海の状況も確認してみましょう。
・六輝をもとに“大安”や“友引”で日程を絞る
・時間帯は“昼間や潮の満ち引き”にあわせて設定する
ただし、遠方から来てくれる家族のスケジュールや
実施会場の予約状況も関係してくるため
総合的に検討するのがよいでしょう。
とくに、お日柄の良い日程で、人気の会場は
すでに予約でいっぱい…という可能性も考えられます。
予約の際は、3~5ヵ月前を目安に
会場を抑えるほうが望ましいでしょう。
場所について
結納・顔合わせ、どちらの場合も、
自分の家族と相手の家族が集まる大切な時間。
どの会場にするか、場所選びは迷いますね…。
結納の場合、古くは“新婦さまの実家”で行うことがほとんどでしたが
最近では“ホテルや料亭、専門式場”などを利用することが増えています。
一方、顔合わせは特別な決まりはありません。
“カジュアルなレストラン”をはじめ、“料亭、ホテル”など
選択できる会場の幅は広いです。
いずれの場合も、騒々しい場所より
ゆっくりできる落ち着いた会場や、個室を選ぶのがベストです。
さらに、出席者の中で、足の悪い人がいる場合には
階段の上り下りが多い場所や、交通の便が悪いところは
避けた方がよいでしょう。
また、「料亭」と聞くと、格式が高く、
食事中も正座で大変かな…?と思われるかもしれません。
最近は“掘りごたつ”や“テーブル・椅子スタイル”の部屋も増えているので
年齢層が高めの両親も安心です。
まずは気になる会場が見つかったら、食事会場に確認してみると良いですね*
結納品について
結納では婚約の証として、結納品を渡します。
地域によって品物の内容が多少変わりますが
9つの結納品を納めることが一般的です。
・目録(もくろく)
・長熨斗(ながのし)
・金包(きんぽう)た
・勝男節(かつおぶし)
・素留女(するめ)
・子生夫(こんぶ)
・友白髪(ともしらが)
・末広(すえひろ)
・家内喜多留(やなぎだる)
1つ1つの品に子孫繁栄や夫婦円満など、縁起のよい意味が込められています。
ちなみに、家内喜多留(やなぎだる)とはお酒のことで
沖縄県では「泡盛」を用いることが多いようです。
祝杯を酌み交わし、“これから親戚としてよろしく”という意味が込められています。
また、沖縄県のお祝いごとで欠かせないのが
「天ぷら3セット」と呼ばれる伝統的なお菓子です。
・松風(まちかじ)
赤いお煎餅で、おめでたい“結びきり”の形をしています。
いつまでも夫婦が仲良く暮らせるようにという意味が込められています。
・サーターアンダギー
“女性”のお腹を象徴し、丈夫な赤ちゃんが産まれるようにと祈願します。
・カタハランブー
男性を象徴しており、子孫繁栄への願いが込められています。
揚げてあるお菓子で、サイズは大きいほど良いと言われています。
▼松風の例
結納品は、割り切れない数を贈ります。
町の結納屋さんや結婚式場、ホテルで聞くと
品物の意味や、結納の流れなども丁寧に説明してくださいます。
また、最近ではネット注文もできるので、遠方に住んでいるカップルや
なかなか店舗に行けない場合には検索してみるのも良いでしょう。
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