六曜の一つである「赤口(しゃっこう)」は、不吉な日として知られています。しかし、終日凶とされるわけではなく、吉となる時間帯も存在します。本記事では、赤口の歴史や影響、縁起が悪い理由を解説しながら、注意すべき行事や適した過ごし方についても詳しくご紹介します。
「赤口」の基本情報
六曜の一つである赤口(しゃっこう)は、一般的に縁起が悪い日とされています。しかし、その起源や特徴を詳しく知ることで、どのように向き合うべきかが見えてきます。ここでは、赤口の意味や歴史、そして縁起が悪いといわれている理由を解説します。
赤口とは?六曜における位置づけ
赤口(しゃっこう)は、六曜の一つで、縁起が悪い「凶日」と考えられています。ただし、一日中凶というわけではなく、正午(午の刻・11時〜13時)のみが吉とされる特徴があるため、大事な予定は正午に行うのがおすすめです。
六曜の中では「仏滅(ぶつめつ)」と並んで「災いを招く日」とされ、特に火事や事故に注意が必要だと考えられています。
赤口の由来と歴史的背景
赤口の起源は中国の陰陽思想や暦学に基づいているとされ、日本には鎌倉時代から室町時代にかけて六曜の概念が伝わったと考えられています。
「赤」という字が火や血を連想させることから、災難を招く日とされるようになりました。また、六曜自体は江戸時代に庶民の間で広まり、明治時代には一度廃止されたものの、現代のカレンダーにも記載されるなど、現在でも影響力を持ち続けています。
赤口が「縁起が悪い」とされる理由
赤口が不吉とされる理由はいくつかありますが、最も大きな要因は「火や血に関係する災厄に見舞われる」という言い伝えです。この日には古くから火事や事故が起こりやすいとされており、新しいことを始めるには不向きといえます。
また、神仏の加護が得られにくい日とも考えられており、結婚や契約ごとなどの大切な行事は避けるのがベターです。
赤口の日に注意すべきこと
赤口の日は縁起が悪いとされるため、重要な行事を避けたほうが良いとされています。特に結婚や引っ越し、契約ごとなどは慎重に判断することがおすすめです。ここでは、赤口の日に注意すべきポイントについて詳しく解説します。
結婚式や入籍は避けるべき?
赤口の日に結婚式や入籍を行うのは、基本的に避けるのが良いとされています。結婚は新しい人生の門出となる重要なイベントのため、縁起の良い日に行いたいと考える方が多いでしょう。
最近では六曜を気にしない方も増えており、日程の都合を優先するケースもあります。しかし、赤口の日でも正午(11時〜13時)の時間帯は吉とされているため、結婚式や入籍を行う日が赤口の場合は、この時間帯を選ぶと良いでしょう。
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引っ越しや契約ごとへの影響は?
赤口の日に新しいことを始めるのは避けたほうが良いとされており、引っ越しや契約ごとも避けた方が賢明です。そのため、新しい住まいへの引っ越しや事業の契約、重要な取引も避けると良いでしょう。
ただし、どうしてもこの日しか選べない場合は、正午の時間帯を活用したり、お守りやお祓いで厄除けをすることで悪い影響を軽減することも可能です。
お葬式や法事との関係
赤口にお葬式や法事を行っても問題ありません。これは、赤口の日は「神仏の加護が得られにくい」とされているものの、仏事との関係性はそれほど深くないためです。
ただし、宗派や地域によって考え方が異なるため、親族や僧侶と相談しながら日取りを決めるのが良いでしょう。
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