結納が終わった後、結納品の扱いに悩む方は少なくありません。思い入れのある大切な品々だからこそ、保管すべきか処分すべきか迷いますよね。本記事では、結納品の保管方法や処分のマナー、活用方法について詳しく解説します。適切な方法を選び、思い出とともに大切に扱いましょう。
結納後の結納品とは?
結納とは、婚約を正式に確認する日本の伝統的な儀式です。その際に贈られる結納品は、縁起物として大切に扱われます。結納が終わった後、どのように扱うべきか迷う方も多いでしょう。ここでは、結納品の種類や意味を踏まえた上で、適切な扱い方について詳しく解説します。
結納品の種類とそれぞれの意味
結納品には、結納金をはじめ、長寿や繁栄を願う縁起物が含まれています。代表的な結納品には以下のようなものがあります。
金包(結納金):新生活の支援として贈られる金銭
酒肴料:祝い酒や肴を用意するための金銭
寿留女(するめ):長寿や夫婦の円満を象徴するもの
子生婦(こんぶ):子孫繁栄の願いを込めた昆布
友白髪:白髪になるまで仲睦まじくという意味の麻糸
勝男武士(かつおぶし):武士のように強く生きる象徴
結納後の結納品の扱い方に関する一般的な考え方
結納品の扱い方には、厳密な決まりがあるわけではありません。そのため、地域や家庭によって扱い方に違いがあります。
たとえば、思い出として大切に残しておく家庭もあれば、神社やお寺で供養したり、自宅で処分したりといった対応をする家庭もあります。結納品の扱い方には正解がないため、それぞれの価値観に合う扱い方で良いでしょう。
結納後の結納品の保管方法
結納品を自宅で保管すると決めた場合、きれいに保管したいもの。ここでは、結納後の結納品の保管方法を解説します。湿気対策や色あせ・劣化対策にも触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
結納品を大切に保管するためのポイント
結納品を長期間保管する場合は、直射日光の当たらない乾いた場所で保管しましょう。日光が色あせや劣化、湿気がカビや変色の原因となってしまうためです。
また、ホコリや汚れを防ぐためにも、紙や柔らかい布で包んでおくとよりきれいな状態をキープできます。
湿気対策や収納場所の選び方
結納品は紙や木、布で作られているため湿気に弱いものが多いです。そのため、風通しが良く湿気の少ない場所を選びましょう。具体的には、押し入れの上段や窓を開けられる部屋などがおすすめです。
また、桐箱や密閉できる収納ケースを活用すると、より良い状態を保てます。湿気が気になる場合は、乾燥剤や除湿機の使用も検討しましょう。
結納後の結納品の処分方法
結納品は、結納時のみ使ってそれっきりというケースも多々あります。収納スペースがない場合や断捨離をしたいときは、潔く処分してしまう方法も。ここでは、結納後に結納品を処分する際の処分方法を解説します。
神社やお寺での供養・お焚き上げの方法
結納品を処分する際、縁起を気にする場合は神社やお寺で供養やお焚き上げを依頼しましょう。事前に神社やお寺に問い合わせておくと、スムーズに対応してもらえます。
また、供養やお焚き上げの際の初穂料の相場は、2,000円〜5,000円とされているので、参考にしてみてください。
自宅で処分する際のマナーと注意点
自宅で処分する場合は、自治体のルールを確認しゴミに出すことも可能です。ただし、結納品には気持ちがこもっているため、丁寧に扱いましょう。
実際に処分する際は、白い紙で丁寧に包み、清めの意味で塩をかけるのが良いとされています。また、大きな品物や不燃物がある場合は、処分ができるかどうかを事前に確認しておくと良いでしょう。
結納品は活用する方法も◎