皆さんは「金の切れ目は縁の切れ目」という言葉を聞いたことがありますか?
お金に関するトラブルによって夫婦の関係がこじれてしまうことを指していることわざですが、まだまだ恋人の雰囲気が抜けない新婚夫婦にはなかなかイメージしにくいものですよね。
熟年夫婦(特に女性!)からは「愛よりもお金よ!」という声が聞こえてきますが、夫婦にとって1番大切なのはやはり愛よりお金なのでしょうか?
そこで今回は、全国の新婚夫婦がどのように家計をやりくりしているか、詳しく調べてみました。
「夫婦円満のための金銭管理のポイントは?」「夫婦でお金の管理は妻の役目?」「夫婦でも別々の財布にしているところもあるって本当?」など、夫婦の金銭事情についてご紹介します。
いつまでも仲良し夫婦で居続けるためにも、家計の管理についてはしっかりと話し合っておきましょう♡
男性は「容姿」女性は「経済力」を求める?
2018年に40~50代の男女339名を対象として行われた「いい夫婦の日アンケート」では、結婚相手に求める条件として、男性は「容姿」を、女性は「経済力」を重要視するという結果が出ています。
特に女性は家計を任されることも多く、金銭管理にはシビアになってしまいやすいですよね。
妊娠出産によって働けない時期も出てくるため、旦那様にはより高い経済力を求めてしまうのも当然といえるかもしれません。
その点、男性側は「容姿」を重要視する傾向に。
自分の好みの顔や容姿であるということは男性にとってとても大切で、妻がいつまでもキレイでいてくれることが嬉しいという方も少なくありません!
「お金はなくても愛さえあれば大丈夫!!」
と新婚当初は思っていても、お金がないと食べ物も買えない・住みたい家にも住めない・子どもができても満足な生活をさせてあげられない…こんな生活が続くとしたらどうでしょうか?
「ピンク色に見えていた彼の顔も次第に薄汚れていく」なんてことも、十分考えられることなんです。
「金持ち喧嘩せず」ということわざのように、金銭的な余裕は心の余裕につながります。
したがって、経済力のある男性は比較的おおらかで優しい傾向が高く、夫婦間でもトラブルにつながりにくいんだとか…。
もちろんお金目当てで結婚するのはロマンティックではありませんが、結婚生活はキレイごとだけでは済まされないリアルな現場!
金銭の余裕は多少なりとも夫婦関係に変化をもたらす、ということは覚えておきましょう。
そもそもなぜ女性は「経済力」を求めるの?
男性が女性に「容姿」を求めるのに対して、なぜ女性は「経済力」を求めるのでしょうか?
結婚生活も数年が経つと、だんだんとお互いが空気のような存在になって「恋人→家族の一員」になるという話はよく聞きますよね。
いわゆるマンネリ化してくる時期に、家計にある程度の金銭的余裕があれば、2人の仲を深めることにお金を使えるのではないかと感じます。
・旅行へ行く
・プレゼントを贈る
・美味しいものを食べに行く
など、マンネリ化改善のためにはさまざまなアイデアがありますよね。
がしかし、ここで問題なのが「どれもお金がかかってくる」ということなんです!
経済力のある男性はこれらの行いが自然にできてしまいやすく、その結果、女性も嬉しくなって夫婦仲は良好になっていくはず。
しかし反対に経済力がなくいつも赤字続きの家計だった場合、女性が喜ぶプレゼントやマンネリ化対策の旅行など夢の話ではないでしょうか…。
「お金が全て」とはいいませんが、やはり生活に潤いや余裕・楽しさをもたらせてくれるためにはある程度の金銭的余裕が必要なのも事実です。
女性が男性に経済力を求めるというのは、男性に比べてキャリア形成が難しい傾向にある女性の本能的嗅覚といってもいいかもしれませんね!
家計の財布は妻が管理?それとも夫?
独身時代はそれぞれに金銭管理をしていたと思いますが、結婚を機に家計を一緒にするという夫婦も少なくありません。
auが実施した「結婚3年目までの先輩夫婦400人に行った家計管理アンケート」では、37.5%の夫婦が「妻が一括管理」をし、30%が「共同管理」、14.8%が「夫が一括管理」、17.8%は「特に決めていない」という結果に。
やはり妻が一括して家計を管理する傾向が多いのですが、夫と共有している口座で家計の管理をする方法も、妻が一括管理をする場合とほぼ同じくらいの割合になっています。
妻が一括管理する場合のメリットデメリット
妻に家計を一括管理してもらっている場合は、多くの男性が「細々した支払いなどの管理が面倒」「あればあるだけ使ってしまう」といった管理下手である傾向があります。
妻に管理を任せることで使いすぎや支払いの滞納などを防ぐことができるメリットがある一方、お小遣い制だと不便を感じるときも多いとよく聞きます。
共同管理をする場合のメリットデメリット
妻と夫が共有する口座で共同管理をする場合、どちらか一方に負担がかかってしまうことが少なくなるため、二人三脚で家計管理をすることができますね。
共同管理をしている夫婦の中には「住宅ローンは夫が支払う」「食費は妻が」など役割分担をしているところも珍しくありません。
夫が家計に関心を持ってくれるということは、妻側としても嬉しいことではないでしょうか?
ただし、共同管理ゆえ「2人の意見がぶつかりやすい」というデメリットも出てくるでしょう。
夫が一括管理をする場合のメリットデメリット
夫が家計を一括管理している夫婦の多くは、妻が専業主婦で仕事をしていないというメースが目立ちます。
計画性や資産運用が得意な男性であれば、家計と運用のバランスをきちんと把握しながら金銭管理をすることができますよね。
ただ、妻側の意見としては「夫がいくら稼いでいるのかわからない」「自分が自由に使えるお金が少ない」といった不満の声はあるようです。
新婚夫婦には「家計管理についての話し合い」の時間が必要
今まで比較的自由に自分のお給料を使うことができていた独身時代に比べると、結婚後は「自分1人のためにお金を使いにくい」と感じる夫婦が多いようです。
子どもができるとなおさらその傾向は強くなり、より細やかな話し合いの場が必要になってくるのは避けられないでしょう。
・どちらが家計を管理するのか?
・年間の目標貯蓄金額は?
・何のために貯蓄をするのか?
・毎月のお小遣いはどのくらい?
・飲み会などの急な出費はどちらが負担する?
など、新婚時代だからこそ、こうした具体的な内容についてしっかりと話し合っておくことをおすすめします。
熟年夫婦でも夫婦仲が良好で家計管理の話し合いがうまくできる場合もありますが、やはり「初めが肝心」なんです!
お金のトラブルで夫婦仲に亀裂が入ってしまうことがないように、できるだけ早い段階で2人が納得できる家計管理の方法を見つけてみてくださいね。
家計管理がうまくできると夫婦の関係も良好に♡
いかがでしたか?
家計専門のファイナンシャルプランナーである塚越菜々子さんによると、家計の管理ができているところの夫婦関係は良好な傾向にあるのだそう。
家計の管理がうまくできているということは、妻も夫もきちんと話し合いの場を持ってお互いが納得できる管理方法を考えているということ!
これって、2人の「相手の話を聞く姿勢」「相手の意思を思いやる気持ち」がなければ成り立たないことなので、こういった観点からも「家計管理と夫婦関係は比例する」といわれているのではないでしょうか?
愛さえあればお金なんて…とついつい考えてしまいそうな新婚時代にこそ、今一度「どうやって貯蓄を増やしていくのか」「貯蓄をする目的は」「家計の管理はどうするのか」といった話し合いをしてみるとよさそうですね♡