結婚式の準備を進めていく中で、「ゲストへの引き出物は何にしよう」と悩まれる方は多くいらっしゃるでしょう。
新潟の引き出物は他の地域に比べて品数が多く、「松の葉」「籠盛り」といった新潟特有の品目があるのも特徴です。
とはいえ、他の地域にお住まいの方にとっては、なかなか馴染みのない言葉だと思います。
新潟で結婚式を挙げる方は、引き出物に関する知識や相場、引き出物を選ぶコツなどを事前に知っておくと、スムーズに結婚式準備を進められるでしょう。
そこで今回は新潟における引き出物の風習について、「松の葉」や「籠盛り」、相場や選ぶコツなどを解説しますので、ぜひ参考にしてください!
新潟の引き出物|松の葉や籠盛りってなに?
最初に、「そもそも引き出物ってなに?」と考えている方のために、ざっくりと引き出物について解説します*
引き出物とは、結婚式に参列してくれた方への感謝の気持ちを形にしたもの。つまり「ゲストへの手土産」です。
品数は地域によってさまざまですが、主に「メインの引き出物」「引き菓子」「縁起物」の3品目が一般的であるといわれています◎
一方、新潟では「松の葉」「籠盛り」「赤飯」「引き菓子」「記念品」の5品目が引き出物の定番となっており、他の地域に比べて豪華なのが特徴。
新潟で友人や親族の結婚式に参列したことがある方の中には、引き出物の重さにビックリされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
では、松の葉や籠盛り、そのほかの品目について、それぞれどのようなものなのかを解説します!
松の葉
冒頭でもお伝えしたとおり、松の葉とは新潟特有の品目で、新郎新婦の名刺代わりとしてゲストに贈るものです。
主に、風呂敷やハンカチ、タオルなど、ちょっとしたものを贈るのが古くからの風習となっています。
しかし、近年ではのしに2人の名前が入っていればお菓子や雑貨なども選んで良いとされていて、時代とともに松の葉の中身も変わってきているようです。
籠盛り
籠盛りも新潟特有の品目。保存期間の長い食品を籠や箱に詰めて贈ります。
主に、真空パックに入ったハムやソーセージ、肉、魚、鰹節などが選ばれるケースが多いです。
県外から参列するゲストには、新潟ならではの特産物を贈ると喜ばれます。
赤飯
お祝いごとといえば赤飯。新潟では古くから、引き出物に赤飯を付けることが定番となっています。
その理由として、結婚式に参列したゲストが、帰宅後に夕飯の準備をしなくて済むように、という心遣いが込められているからです。
しかし、近年では親族や目上のゲストだけに赤飯を付け、友人には付けない、といった方も増えています。
ちなみに、長岡のエリアでは醤油おこわを選ぶのが定番。
新潟市出身の筆者が、長岡市出身の夫との結婚式を挙げた際、筆者の親族には赤飯を、夫の親族には醤油おこわを贈りました。
赤飯を付けるかどうかは、2人だけでなく、お互いの両親も踏まえて話し合って決めると良いでしょう。
引き菓子
引き菓子とは、帰宅後にご家族や友人同士で結婚式の話をしながらお菓子を味わってほしい、という想いから添えられるもの。
新潟では2〜3段重ねの豪華な引き菓子がよく選ばれます。
特に、下段にはバームクーヘンやチョコレートケーキなどの大きなお菓子が入っていて、上段には小分けになっているクッキーやマドレーヌなどが入っているものが人気です。
結婚式や会場の雰囲気、ゲストの年齢によって、洋菓子を選ぶか和菓子を選ぶかを決めても良いでしょう。
記念品
記念品はメインとなる引き出物。主に、皿やグラスといった形に残るもの、かつ普段使いできるものが選ばれています。
また、自分の好きな品を選んでほしい、という想いからカタログギフトをチョイスされる方も多いです。
特に県外から参列するゲストには、荷物がかさばらないカタログギフトのほうが喜ばれるでしょう。
引き出物の相場や選ぶコツは次ページ!