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子宮腟部びらん
血の色:ピンク、赤褐色、茶色
子宮腟部びらんとは、子宮の入り口が赤くただれた状態になっていることを言います。しかし、実際に炎症が起きているケースは少なく、子宮の入り口が赤くただれているように見える仮性びらんがほとんどです◎
仮性びらんは病気ではなく、なおかつ妊娠にも影響しないため、治療の必要はありません*しかし、素人が誤った判断をして取り返しがつかないことになってはいけないので、疑いがもたれる場合は必ず病院を受診しましょう*
前置胎盤・低置胎盤
血の色:鮮血
前置胎盤・低置胎盤は、子宮口の近くに受精卵が着床することによっておこり、詳しいメカニズムは解明されていないものの、子宮筋腫の既往歴がある場合や高齢妊娠、多胎妊娠だと発症するリスクが高くなると言われています*
また、他にも堕胎(中絶)や流産、帝王切開などの経験がある方に関しても前置胎盤・低置胎盤を引き起こすリスクが高くなりますので、注意が必要です!
前置胎盤・低置胎盤は出血のリスクが高く、出血が起こった場合は、少量であっても速やかに病院の受診が必要になります。
常位胎盤早期剥離
血の色:鮮血、暗赤色
常位胎盤早期剥離とは、妊娠中に胎盤がはがれてしまった状態のことを言います*この常位胎盤早期剥離を引き起こすと急なお腹の痛みやいつもと違うお腹の張りを感じることがほとんど。また、場合によっては少量あるいは大量の出血も伴います◎
この時、大量に出血してしまうと、貧血やショック症状を引き起こす可能性が高まります。また、胎盤がはがれることで胎児に栄養が届かなくなり、胎児が脳性麻痺を引き起こすなど、母子ともに危険な状態になる可能性もあります。常位胎盤早期剥離が疑われる場合は、速やかに病院に連絡をするかすぐに救急車を呼びましょう!
まとめ
以上、本日は妊娠初期、中期~後期と妊娠の時期別に出血の原因や症状、受診の必要性などについてご紹介しました!
妊娠中の出血は緊急性を伴わないものもありますが、ほとんどの場合、何かしらトラブルが起こっている可能性が高いといったことを知っていただけたかと思います。妊娠中に出血をした場合は、「大丈夫」と自己判断するのではなく、必ず一度病院を受診するようにしましょう◎