みなさん、こんにちは。岡山県ご当地ライターの池田真由美です。
最近では、漫才コンビの千鳥のお二人のおかげで、岡山弁も全国に広く知られるようになりました*岡山弁は語尾がきついこともあり、他県民からしたら少し怖いというイメージもあるかもしれません。
また方言によっては訛りが強いものもあるので、「今なんて言ったのか分からなかった」となることも。。。
これから岡山県で生活する上で困らないように、この記事では岡山在住の筆者がご紹介していきます♡ぜひ参考にして、岡山弁をマスターしてください☆
岡山弁の特徴
岡山弁の特徴としては、「語尾」と「イントネーション」があります。
まず岡山弁の語尾は“じゃ”を付けるのが特徴です。“じゃ”には、「そうだよ」という意味があり、何かを聞かれた時に当たっている時は“じゃ”や“じゃろ”だけで返すこともあります。“じゃが”“じゃな”といった使い方をすることも。漫才コンビの千鳥のお二人も語尾に“じゃ”を付けていますね*
また岡山の方言の特徴には、「語尾を伸ばす」というものもあります。これは、母音が連続する単語で使われることが多いです。例えば、長いが「なげー」、赤いが「あけー」、暑いが「あちー」などとなるんです☆
「だから」という言葉も、岡山弁になると“じゃけー”と変わります。
岡山の方言は3種類
岡山の方言は、大きく分けて岡山市や倉敷などの備前弁、笠岡市や井原市などの備前弁、美作市や津山市などの美作弁があります。この3つでは、語尾が変わり、備前弁は「ねー」、備前弁は「かれー」、美作弁は「ちゃい」となることが多いです。
例えば、「見なさい・来なさい・帰っておきなさい」では、以下のようになります。
・備中弁:みねー・きねー・いんどきねー
・美作弁:みんちゃい・きんちゃい・いんどきんちゃい
ただ美作弁は全体的に柔らかい印象で、広島県に近い備前弁は少し広島弁に近いところがあります。
岡山弁で代表的な方言
ではここからは、岡山人がよく使う方言をご紹介します♡
「~じゃ、けん」
■語尾の「だよね」「から」や接続語の「だから」などといった意味がある
例:今日は行くんじゃろ(今日は行くよね)
例:じゃー、じゃー(そうだね)
例:今しよーるけん(今しているから)
実は「~じゃ」や「~じぇけん」「~じゃが」は、本当にさまざまなシーンで使われる方言です!語尾に「~じゃ」と付ければ岡山弁に聞こえるのが不思議☆ただこれは正直感覚的に使っているところがあるので、無理やり使うと岡山人は違和感を感じることもあるので注意が必要です。
「ぼっけぇ・でぇれぇ・もんげぇ」
■すべて「すごい」や「とても」といった意味がある
例:ぼっけぇかわいい服じゃな(すごくかわいい服だね)
例:でぇれぇ、さみー(すごく寒いね)
例:もんげぇでけーが(すごく大きいね)
強さで使い分けるのですが、実は“もんげぇ”は日常会話であまり使われることがない印象です。
“ぼっけぇ”が一番使う印象で、強調したい時に“でぇれぇ”を使います☆
「なんしょん」
「何しているの」といった意味がある
例:今日なんしょん?(今日は何しているの?)
例:なんしょんならー(何をしているの!)
実際の会話で使う際は、語尾に「で」や「なら」がつくこともありますが、意味は同じです。
「何から何まで」は「なんからなんまで」と言います。
「おえん」
■「だめ」「いけない」といった意味がある
例:全然おえんかったわー(全然だめだった)
例:そがんことしちゃーおえんが(そんなことしてはいけないよ)
「てー」
「てて」は岡山ではよく使われる方言ですが、さまざまなシーンで使われます。
例えば、「してー」なら「やって」、「すててー」なら「捨てて」、「ゆーてー」なら「言って」、「してーてー」なら「しておいて」など。
岡山弁で有名な例文としては、「でーこんてーてーてー(大根炊いといて)」があります。これは「でーこん」が「大根」、「てー」が「炊く」、「てーてー」が「しといて」という意味になります。
筆者は関西の専門学校に通うために、初めて県外に出たのですが、関西の子に「でーこんてーてーてー」を言ったら、面白がって何回も言わされました!岡山県人は何も違和感がありませんが、県外の人からしたら響きが面白かったようです*
「~ぐれぇ」
■「~くらい」といった意味がある
例:それぐれぇえーじゃろが(それくらい良いでしょ)
次からは岡山県人が日常的に使う方言をご紹介♡