②「て!えらいきれいな嫁さんもらったじゃんけ」
テーブルにうながされて座ったお嫁さんに
お祖母ちゃんがひとこと。
直訳すると「わぁ!とっても美人なお嫁さんもらったんだね」
という意味です。
甲州弁の「て!」は感嘆の表現で
「わぁ!」「へぇ!」など、
驚いた時に使います。
注意したいのは「えらい」という言葉。
ふたつの意味がありますが、
「偉い」ではありません。
ここで使われているのは
「すごく・ずいぶんと」
という意味なので「とってもきれいなお嫁さん」
になるんですね♡
もうひとつの意味は「大変・しんどい」という意味。
「坂道のぼるのがえらいじゃんね」は
「坂道のぼるのが大変だよね」という意味。
語尾の「じゃんけ」は
「ですね・だね」という意味。
「いいじゃんけー」は
「いいねー・うらやましいねー」という感じです♡
③「式場は決まっただけ?したらあんきなこんじゃん!」
場も和やかになり、結婚報告をしていたところ
お祖父さんが一言!
そして彼が「〇〇の式場に決まったよ!また招待状送るね!」
と返事をしました。
これは「式場は決まったの?そうしたら(決まったなら)安心だね」
という意味になります。
「~(し)ただけ?」は「~(し)たの?」という意味。
「どっか行っただけ?」は
「どこかに行ったの?」という意味になります。
「したら」は「そうしたら」、
「あんき」というのは「気楽」という意味になるので
この場合では、
式場探しの手間がひと段落してよかったね。
という意味になります。
④「おまんとうのぼこはまだだけ?」
結婚報告をひととおり終えて
そろそろおいとましようかな?なんて頃に
ふと掛けられそうなのがこの言葉。
直訳すると「ふたりの赤ちゃんはまだなの?」
ということ
赤ちゃんのことは考えているのか?という探りですね!
「おまんとう」は「あなたたち」
「ぼこ」は「子ども」の意味になります。
山梨では昔養蚕(ようさん)がさかんで、
お蚕(かいこ)さんのことを
「おぼこさん」と呼んでいたことから、
この方言がきているのだそう。
ここは嫁として色々思うことがあるシーンですが
笑顔でスルーがおすすめです!
⑤「もう帰るだけ?ゆっくりしてけしね。」
「そろそろ帰るね」と席を立った彼に
祖父母が掛けた言葉。
ここまでくれば、なんとなくわかったという人もいるはず!
「もう帰っちゃうの?ゆっくりしていきな!」
という意味です。
帰りは「また、こーし!」
訳※「またおいで」
なんて言われて、ふたりは祖父母宅を後にします。
山梨県民も知らずに使っている甲州弁