岩手の方言⑱「〜ささる」
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【方言・訛り】
「〜ささる」
【共通語訳】
自分の意思の範囲外にあるものの影響により、不可抗力で、予期せずそうなってしまった際に使う便利な言葉です。「刺さる」という意味ではありません。
共通語では同様のニュアンスを表現するのが難しいのですが、あえて訳すなら「（意図せず、自動的に）そうなってしまった」と訳すのが近いかもしれません。
【バリエーション】
「〜ささった」「〜ささらない」
【使われ方】
「今年はきゅうり食べらさるのよ〜」（食べたいとは思わないけれども、大量に収穫してしまったなどの理由により、食べざるをえない状況になってしまっている）
「ペンが書かさらない」（自分は書きたいと思っているけれども、ペンのインクが出ないので書くことができない）
まとめ
今回は、岩手県の方言に関してご紹介してきました。一般的に知られているものだけでなく、より生活に密着した表現なども交えてみましたがいかがでしたか？
訛りが強い年代や地域の方との会話ではリスニング難易度が高めのものもありますし、他県からいらした際には戸惑うこともあるかもしれません。
けれども実際に覚えてみると、案外便利な言葉もたくさんありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♩
なお、同じ県内でも、地域によって使われ方に大きく差がありますので、その点はどうぞご了承ください。
