会津のお盆は?(迎える側)
本家など、迎える側はどうでしょう?
8月13日から、親戚の方がどんどんお線香焚きにいらっしゃいます。
初めて顔を合わせる親戚もいるかもしれません。
どうせなら、「いいお嫁さんだね」と言われたい!
迎える側は、喪服を着る必要はありません。
新盆などで法要する場合には、
その時間に喪服を着ることもありますが、
その後は、お客様の出入りで動きますから、
黒のシンプルな動きやすい服装に着替えた方が楽です。
浄土真宗では、お墓参りや読経などは他の宗派と変わらず行いますが、
迎え火・送り火や精霊迎え・精霊流し・精霊馬
(きゅうりやナスで作るお馬さん)は必要ないとされています。
精霊棚や精霊馬の用意も作る必要がないといわれています。
特に会津では盆棚を作る家庭は少ないです。
お家にある仏壇のままでOK!
宗派によっては、お盆用に小さな紙のお札のようなものを授与されます。
それを仏壇に飾り、お墓参りに行ったときにお墓に飾ります。
金額は約500円。
お盆に合わせ法要するならば、お布施以外に、
塔婆代で3000円程度です。
*最近は熊など野生動物の出没が多く、
お墓に供物をお供えしません。
持って行ってその場で食べてきます。
(昔からお墓から持って帰ることはタブーとされていますので、
その場で食べきる量だけ持って行きお供えする事が好ましいです)
お盆が終わったら、お供えされた花や
線香の燃えカスなどを全て引き上げお掃除します。
お客様が来て、お昼・晩御飯時に重なったときは、
簡単でいいので、お食事をおススメすることが好ましいです!
痛まないような生ものを避けて、オードブルを用意し、
「食べて下さい!」と言うでもいいし、
簡単にそうめんなどを茹でて、お出ししてもいいですね**

そして、お盆の嫁の仕事は・・・
天ぷら!!!
なぜか知りませんが、天ぷら揚げが忙しい~
ナス・サツマイモ・カボチャ・ピーマンなど、野菜が多いです。
そして、変わり種が・・・
『饅頭』
会津ではお饅頭を天ぷらにして食べます。
醬油を付け食べると、甘じょっぱい不思議な味ですが、
不味くはないですよ~
諸説あるようですが、
「仏事などでお供えし、固くなってしまったお饅頭を
おいしく食べるための庶民の知恵」と言われていますが、
100年前から食べられていて歴史は長いとか。
お菓子屋さんでも販売しているほどの人気です◎

また、『こづゆ』と言う郷土料理を作る家庭が多いです。
こづゆとは、ホタテの貝柱で出汁をとるお吸い物です。
不祝儀ではきくらげを、ご祝儀では紅白の麩をいれます。
いまは簡単なキットもありますが、各家庭で味が違うので、
会津にお嫁に行ったらその家の味に近づけるよう、
年長者に習っておくといいですね。

出典:「会津のこづゆ」JAあいづ若松女性部 お手軽レシピで作る
知っておきたいワンポイント*