方言の商品名がついた焼酎!県外へのお土産にも
大分といえば「いいちこ」や「二階堂」をはじめとする麦焼酎が有名ですが、県外のお土産にぴったりの方言の名前がつけられた焼酎がいくつかあります。
大分を代表する麦焼酎「いいちこ」
「いいちこ」は全国的にも有名ですが、じつは方言です。
「いいちこ」には「いいですよ」や「よいですよ」という意味があります。1979年(昭和54年)のいいちこ発売に先立って、地元である大分でネーミングを一般公募し、採用されたんだそう。同時に採用された『下町のナポレオン』というサブネームも、現在に至るまで長く愛されています。
親しみやすい黄色パッケージとなしか坊やがトレードマーク「なしか!」
大分には「なしか!」という方言の名前がつけられた麦焼酎もあるんですよ。
大分県北部の九重(ここのえ)町にある八鹿酒造株式会社の作る麦焼酎で、黄色いパッケージが目印です。
少し強めな表現にも感じる「なしか!」には、「なぜ?」「どうして?」という意味があり、キャラクターのなしか坊やが日常生活や社会のなかの矛盾を訴える…という意外と深いテーマがあるようです。
ほかに「しらしんけん」からきている宝酒造の「知心剣」という焼酎もありますよ。
番外編:方言のおもしろ看板が多い!
大分では道路標識や注意を促す看板などに、方言を使ったものがよく見られます。いろいろ見てみると面白いのですが、地元の人じゃないと初見では何を言っているかわからないのでは…?というような内容のものもちらほら。
(例)「そげぇ とばせんすな こか高速じゃねえんで」
訳:(そんなに飛ばさないで ここは高速じゃないです)
ひらがなが続きすぎて車を運転していたら到底読めなさそうなオモシロ方言看板もありますよ。
(例)どこいきな こしらえち 気をつけちいかんしぇ
(おしゃれしてどこ行くん 気をつけて行きよ~)
「こしらえち」にはおしゃれして、とか着飾って、という意味があるそう。素敵だね!とほめつつ注意を促す看板のようです。
ほかには、いざ書こうとすると思いだせなかったので、いくつかネットで見つけたものを一例としてご紹介します。
(例)「むてぇな運転はやめちょくれ」
訳:(無茶な運転はやめてください)
(例)「危ねえろが そげえ飛ばしち どげえすっか!」
訳:(危ないよ そんなに飛ばしてどうするの)
(例)「ゆっくり走ろうえ」
訳:(ゆっくり走りましょう)
(例)「このさきで、ていぼうのくさかりをしよるで~」
訳:(この先で、堤防の草刈りをしています)
訳は大分歴2年半の筆者によるものなので、ニュアンスは多少違うかもしれません。う~ん、方言訳すのって難しい…!
大分に来る機会のある方はぜひおもしろ看板も探してみてくださいね!