■「お~○○さん」
単語への丁寧化となります。
例文:
「このおかぼさん、おいしいわ」
(この南瓜、美味しいですね)
「おかぼさん」「おだいさん」
なんの意味でしょう?
かぼちゃと大根なんです。
他にも「おあげさん」「おふーさん」など、
丁寧な言い方を、物にもするんです。
「おひいさん(お姫様)」や「おひさん(太陽)」なら
なんとなくわかりますよね。
大阪では飴を「あめちゃん」と言うように
特に、敬意を表しているわけでは無い単語にも
さん付けをするようです。
まんじゅうなども「おまんさん」と呼ぶ方も。
■「いけず」
意地悪、悪い人の意味。
例文:
「そんないけず、せんといて」
(そんな意地悪をしないでください)
「いけず」もよく聞く単語です。
「あの人いけずやわ」と京都人が言うシーン
見たことはありませんか?
意地悪な、という意味で
あまり強い言葉ではありません。
女性から男性には、
「もう、意地悪♡」なんて
意味合いで使われることも。
ただ、真っ向から非難しない単語なだけに
やんわりと注意する時にも使います。
イントネーションが深刻であれば
あまり良く思われていないのだなと受け止めて
引き下がったり、反省する方がいいかもしれません。
■「上がる」「下がる」
北に行く、南に行くの意味。
例文:
「あがらはって、西入ったとこです」
ちょっと変わった表現もご紹介します。
京都では上が北、下が南。
もともとは、御所に向かうことを上がる
遠ざかることを下がる、と言ったからとも
京都は北の方が高くなる
高低差があるからとも言われます。
京都の方は、一般的に
北のことを上がると言います。
タクシーなどでも「そこを上がってください」と
言うことがよくありますし、
道を聞いても「下がったとこです」と教えてくれ
何しろ、住所にまで「上がる・下がる」があるんです。
慣れないうちは、どこにあがるの? と戸惑いますよね。
■「こーとな」
地味で上品なという意味。
例文:
「こーとな服着てはりますなぁ」
(上品な服を着てますね)
コートな服? どんなお洋服でしょう?
なんて、聞き返してしまわないようにチェック*
こーとな、は上品という褒め言葉です。
そして「地味」のニュアンスも含むので
派手だけれど上品、というようなものには使いません。
また、「地味」にネガティブな印象もなく
控えめだけれど、質の良いという褒め言葉です♡
■「おはようおかえり」
早く帰ってきての意味。
例文:
「おはようおかえりや」
(早く帰ってきてね)
おはようといっても朝の挨拶ではありません。
これはいってらっしゃいの代わりなのです。
おはよう、は「早く」、お帰りは「かえってらっしゃい」
早く帰ってきてほしい、という気持ちを込めた挨拶で
なんだか、とっても優しい言葉に思えます。
彼がお仕事に行くとき
早く帰ってきてね、と言いたいことはあるはず。
京都弁で気持ちを伝えるのも
少し照れくさいけれど可愛いかも?♡
■いかがでしたか?
ここまでご覧になってくださり、ありがとうございます♡
京都弁について、お伝えできましたか?
法則を覚えれば、京都弁は簡単。
京都に住んでいると
どこからも聞こえる京都弁。
文字にしても発音にしても
はんなり可愛く、どこか雅です。
旅行で京都に来たときも
聞こえるとなんだか嬉しくなっちゃいます♡
だからこそ、自分で使ってみたいという方も?
ちょっと意味がわかりにくい言葉も
もう、完璧にマスターしましたね*
とっても可愛い京都弁を
ぜひぜひ、実践してみてください♡