ストレスによる赤ちゃんへの影響は?
◇早産や低体重の確率が高くなる
実際は、日常生活の中で一時的に感じるストレスなら、
赤ちゃんへの影響もそれほど大きくありません。
ただし、慢性的に負担を感じていたり、
一時的なものでも大きなショックを受けたりすれば、
赤ちゃんへの影響は少なからずあります。。
ストレスには血管を収縮させる作用があります。
胎児は母体の子宮に流れている血液から
栄養を得ていますが、
ママが常にストレスフルな状態だと、
子宮収縮や血流悪化を起こして栄養不足に。
その結果、発育不全による早産や
低体重発育の確率が高くなります。
最近では妊娠後もお仕事を続けている方や、
産休ぎりぎりまで働かれる予定の方も
多いのではないでしょうか?
妊娠前より身体は疲れやすくなっていますし、
日々お腹は成長しホルモンバランスも変わってきます。
なるべくこまめに休憩をとり、
睡眠不足やストレス過多にならないよう
無理せず過ごすようにしましょう*
◇後期流産のリスクが増える
流産の9割近くは妊娠12週目までの
妊娠初期に起こりますが、
妊娠12~22週目の中期に起こる
「後期流産」もあります。
後期流産の原因の多くは母体側にあります。
その1つが、過度のストレスや運動など。
ママの仕事が忙しかったり
大きな精神負担を受けたりすることで、
後期流産発生のリスクが高まります。
特に仕事が忙しくて、つい妊娠前と同じように
動いてしまうという妊婦さんに多くみられます。
赤ちゃんがおなかのなかにいるのは
一生のうちでもわずかな期間です。
ストレスが原因となっている場合は、
極力その元となる環境を変えて、
ゆったりした気持ちを保てるようにしましょう*
◇赤ちゃんの神経系の発達に影響
ママが慢性的なストレスを感じていると、
「コルチゾール」と呼ばれる副腎皮質ホルモンが
母体で多く分泌され、お腹の赤ちゃんに届きます。
すると、神経系の発達に影響を与え、
生まれてきた赤ちゃんが情緒不安定やうつ、
ADHD(注意欠陥障害)になることも。
精神疾患や自閉症などの発達障害の発症率を
増加させる原因に、低栄養や、母体の肥満や
感染症の他に精神的なストレスが
影響していることが分かってきています。
ストレス軽減させるためには?